12月26日、08:30現在での地震の起こり方について:
2019年12月25日 04時54分頃 瀬戸内海中部 2.8 1
の発生以来、12月26日07:00時点でも震度1以上の地震が次の1件しか発生していない。
2019年12月26日 03時38分頃 網走地方 2.4 1
しかし、Hi-net自動処理震源マップのN=の値はあまり減少しない。
12月23日09:30、24日06:30、25日07:00及び26日07:30の比較:
最新24時間
日本全国広域:276-242-284-282
北海道 :018-012-015-019
東日本 :164-166-171-177
本州中部 :096-094-129-126
西日本 :100-071-103-095
最新7日間
日本全国広域:3130-2971-2939-2946
北海道 :0197-0186-0197-0195
東日本 :1703-1654-1639-1653
本州中部 :1170-1133-1112-1139
西日本 :0992-0926-0915-0962
このような数値の動きは、例えば11月下旬の26日から28日にかけて次のように、震度1以上の地震が8件、2件、3件発生していたが、Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」の「日本全国広域」のN=の値が11月28日06:00で224、10:30で215まで減少したこととは対照的です。
2019年11月26日 07時34分頃 埼玉県北部 3.2 1
2019年11月26日 07時58分頃 瀬戸内海中部 3.8 3
2019年11月26日 11時26分頃 宮城県沖 3.3 1
2019年11月26日 15時09分頃 瀬戸内海中部 4.5 4
2019年11月26日 15時14分頃 瀬戸内海中部 3.1 1
2019年11月26日 15時43分頃 和歌山県北部 2.2 1
2019年11月26日 16時24分頃 長野県南部 3.1 3
2019年11月26日 20時14分頃 長野県南部 2.1 1
2019年11月27日 07時45分頃 釧路沖 2.9 1
2019年11月27日 13時57分頃 宮城県沖 3.3 1
2019年11月28日 16時41分頃 釧路沖 4.8 3
2019年11月28日 18時23分頃 宮城県沖 2.7 1
2019年11月28日 21時31分頃 東京都多摩東部 3.6 1
なお、この二日間で発生した震度1以上地震は次のものです。
2019年12月24日 09時11分頃 相模湾 1.9 1
2019年12月24日 10時58分頃 栃木県北部 2.4 1
2019年12月24日 19時44分頃 和歌山県北部 2.1 1
2019年12月24日 23時37分頃 根室半島南東沖 4.8 3
2019年12月25日 04時50分頃 トカラ列島近海 1.8 1
2019年12月25日 04時53分頃 瀬戸内海中部 2.6 1
2019年12月25日 04時54分頃 瀬戸内海中部 2.8 1
2019年12月26日 03時38分頃 網走地方 2.4 1
11月28日10:30までの24時間に含まれる震度1以上を観測した地震は、
2019年11月27日 13時57分頃 宮城県沖 3.3 1
の1件のみです。
そして、今朝12月26日07:30までの24時間に含まれる震度1以上を観測した地震は、
2019年12月26日 03時38分頃 網走地方 2.4 1
の1件のみなのです。しかしながら、11月28日10:30の方は215、今朝12月26日07:30では282で、30%以上の増加です。それだけ、震度1未満の微小地震が数多く起こっているわけで、少なくとも、日本列島での地震の起こり方が大きく変化してきていると言わざる得ないと思います。なお、平常の状態は11月末と同じく、230程度まで減少するものであり、今朝のように減少しないのが異常です。ただ、「日本全国広域」の平常値は300程度であり、それと比べると今朝の282は微減とは言えると思います。
「最新7日間」の値はあまり変化がありません。この12月は茨城県地震:16件に対し、千葉県地震:2件であり、南関東での地震数減少が著しいため、関東付近での大きな地震発生に注意が必要だと思われます。
EMSCで見ると、ヨーロッパ(地中海沿岸部)での地震数が減少した状態がこの数日継続している。Euro-Med earthquakes で表示させると、Last 24h での値が03:00で17であり、平常値は30前後なので、半減と言っていい。このような状態がこの数日継続していて、多分、このようなことはこの数年では見たことがない。
EMSCで、北アメリカ大陸西岸の地震多発地帯であるVANCOUVER ISLAND, CANADA REGION のM6以上を2004年10月1日以降2019年12月25日までで検索すると、9件で、最も時期が早いのが2011年9月、その後、2012年1件、2014年1件、2018年3件、2019年3件で、2004年10月以来の15年と2か月間で9件中、この2年間で6件、約70%が発生していることになる。なお、昨年、今年とも、M6以上地震は連続して数日のうちに3件が発生している。
同じ地域でM5以上を検索すると結果は次のようになる。なお、その年までの3年間の合計数を「:3年間合計:」で示してある。
2004年:02
2005年:02
2006年:00:3年間合計:04
2007年:00:3年間合計:02
2008年:07:3年間合計:07
2009年:00:3年間合計:07
2010年:01:3年間合計:08
2011年:01:3年間合計:02
2012年:03:3年間合計:05
2013年:02:3年間合計:06
2014年:04:3年間合計:09
2015年:03:3年間合計:09
2016年:01:3年間合計:08
2017年:03:3年間合計:07
2018年:05:3年間合計:09
2019年:07:3年間合計:15
M5以上で見ると、この3年間は昨年までの3年間に比べて50%程度増加していることになる。
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