12月28日、10:00現在での地震の起こり方について:
もう12月の末ですが、関東地方の地震の起こり方の異変が続いています。つまり、28日06:00現在で、関東地方の震度1以上地震は27件発生しているのですが、陸域:19件、海域:8件となっていて、圧倒的に陸域が多いのです。関東地方は、通常、陸域と海域の地震数はほぼ同じであり、このように陸域が多いのは非常に珍しいことです。陸域÷海域の値は2.4であり、通常、この値は0.6から1.6程度の間に収まることから、この12月は相当な陸域多発です。更に、千葉県地震が少なく、茨城県地震が多発しています。茨城県計:16件、全体に対する割合:59%)(千葉県地震:2件、全体に対する割合:7%)。
Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値は、昨日27日から見て減少傾向です。但し、「日本全国広域」の減少の大部分は「東日本」のものであり、「北海道」や「西日本」は増加です。
日本気象協会のサイトにある震央分布図(過去7日間)日本全体10:00現在を見ると分かりますが、宮城県と福島県の県境よりも北側付近に地震が集中して発生していて、福島県よりも南の中部地方付近まででは2件のみの発生しかありません。宮城県から岩手県付近では10件程度の発生があり、東日本全体で見て、とても地震の起こり方が偏ってしまっているのです。
この意味で、現在地震数が減少してしまっている関東での相当大きな地震の発生が今後起こっていくことが予測されます。
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