2020年1月7日07:30現在の地震の起こり方について:
Hi-net自動処理震源マップの「最新30日間」で「東日本」のN=の値の減少が続いています。手元に記録がある昨年2019年10月下旬以降、「最新30日間」で「東日本」の月ごとの最大値と最小値は次のような推移をたどっています。
「最新30日間」「東日本」、最大値(日付)ー最小値(日付)
11月:7048(11/02)-7553(11/13)
12月:7098(12/04)-8875(12/31)
01月:8143(01/06)-8880(01/02)
月初めに最小値になる傾向があります。しかし、最小値から最大値になるまでの1日あたりの減少数を出すと、この01月がとても減少が急激であることが分かります。
11月:11日間で減少数505:1日あたり46
12月:27日間で減少数1777:1日あたり66
01月:04日間で減少数737:1日あたり184
Hi-net自動処理震源マップのN=の値は、「日本全国広域」とか、「北海道」、「本州中部」、「西日本」などの地域分けで表示がされます。この1月で見ると、「北海道」は増加傾向、「本州中部」は減少傾向、「西日本」は増加傾向です。但し、「東日本」の減少幅が大きいため、「日本全国広域」、「日本全国拡大」は共に減少傾向です。
N=の値が減少すると、大きな地震が起こる傾向があります。
また、日本気象協会の震央マップ過去30日間を見ると、九州南部の太平洋沖から南西諸島沿いに沖縄付近まで地震を示すドットが14個並んでいます。このようなときには関東付近で比較的大きな地震が起こる傾向があります。フィリピン海プレートが日本付近で西進し、結果的に伊豆・小笠原海溝付近での太平洋プレートとフィリピン海プレートとのかみ合わせが緩むからでしょう。
Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値は増加傾向です。最新の震度1以上地震が
2020年01月06日 22時46分頃 釧路地方中南部 3.2 2
であり、7日の07:15現在でも増加傾向が継続しているため、太平洋プレートからの西向き圧力が陸域の地盤へ伝達され、陸域や沿岸部沖合で微小地震が増加しているのだと思われます。
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