2020年2月10日 10:15現在の地震の起こり方について:
昨日2月9日に関東地方の千葉県北西部を震源地とする地震が起こりました。
この2月の関東地方の震度1以上を記録した地震は次の通りです。
2020年02月01日 01時11分頃 千葉県北東部 5.1 3
2020年02月01日 02時07分頃 茨城県南部 5.3 4
2020年02月01日 03時07分頃 千葉県南部 3.2 1
*地震空白期4日間:02月02日から05日
2020年02月06日 20時20分頃 茨城県沖 5.6 2
2020年02月09日 16時36分頃 千葉県北東部 4.0 2
このような地震の起こり方はかなり異常です。まず、通常は海域地震の方が多いのに、5件中4件が陸域です。海域地震が20%しか発生していません。次に、5件中4件がM4以上であり、M5以上も2件あります。このようなことから、まだ関東付近でのM7以上地震の発生はありませんが、今後、かなり近い将来、関東付近で相当に大きな地震が起こることは明らかだと思います。
なお、陸域であれば、茨城県北部や東京湾北部付近でのM7以上の可能性が高いと思います。また、海域であれば、いわき沖、犬吠埼付近、房総半島南東沖、八丈島近海などです。
今朝のHi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値は昨日と比べてあまり変化がありませんでした。詳細は次の通りです。
今朝02月10日03:45現在で、昨日04:15との比較:
「最新24時間」:
「日本全国広域」:296→333(増加37)
「日本全国拡大」:295→331(増加36)
「北海道」 :021→014(減少07)
「東日本」 :183→210(増加27)
「本州中部」 :121→134(増加13)
「西日本」 :098→116(増加18)
以上にあるように、地域別の最大変位は「東日本」の増加27です。この値はかなり小さい値ですから、本日中に陸域でM6以上地震が起こる可能性はかなり小さいと思えます。
「最新7日間」:15以上変動があった地域:
「宮城県」:133→153(増加20)
「福島県」:330→346(増加16)
「茨城県」:500→529(増加29)
「栃木県」:380→415(増加35)
「神奈川県」:178→161(減少17)
「山梨県」:278→250(減少28)
「岐阜県」:341→318(減少23)
「静岡県」:323→280(減少43)
「愛知県」:299→267(減少32)
「福岡県」:208→188(減少20)
「佐賀県」:214→196(減少18)
「熊本県」:288→273(減少15)
「大分県」:291→270(減少21)
「宮崎県」:339→311(減少28)
「鹿児島県」:283→242(減少41)
「沖縄県」:181→159(減少22)
東北北部で増加、関東から九州で減少です。特に、「岐阜県」とか「山梨県」と比べて「静岡県」の減少幅が大きいことから、南関東の沖合で地震が起こりやすくなっていると思います。このことは、九州の「長崎県」以外の全域で15以上の減少が起こっていることからも言えると思います。つまり、伊豆・小笠原海溝付近でのM8地震が起こりやすくなっていると思います。Hi-net自動処理震源マップの「最新7日間」の「日本全国広域」などを見ても、伊豆・小笠原海溝付近のドットの分布はこの数か月で非常に少なくなっています。大きな固着域に太平洋プレートの沈み込み圧力が集中しだしている表れであり、津波被害を伴った大地震が起こりつつあると思います。
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