2020年2月3日 10:00現在の地震の起こり方について:
口の永良部島で今朝噴火があり、噴煙は7000mまで上昇したそうです。火砕流を伴う噴火で、最近ではかなり大きな噴火だと思います。伊豆・小笠原海溝付近での大きな地震が徐々に近づいて来ていると思います。
昨日2月2日の地震は
2020年02月02日 15時28分頃 山梨県東部・富士五湖 4.3 1
2020年02月02日 20時11分頃 奄美大島近海 4.4 2
2020年02月02日 22時46分頃 熊本県熊本地方 3.1 2
で中部地方よりも西側でした。
一昨日は
2020年02月01日 01時11分頃 千葉県北東部 5.1 3
2020年02月01日 02時07分頃 茨城県南部 5.3 4
2020年02月01日 03時07分頃 千葉県南部 3.2 1
2020年02月01日 07時36分頃 岩手県沿岸北部 2.9 1
2020年02月01日 17時21分頃 根室半島南東沖 4.2 2
2020年02月01日 22時10分頃 福島県沖 4.1 1
で東日本ばかりでした。
この繰り返しが今後も数日は続くものと思われます。つまり、本日は東日本中心で地震が起こっていく可能性が高いと思います。
ところで、日本気象協会の震央分布図(過去30日分)を見ると、311大地震の震源域であった東北中部よりも関東北部で集中的に地震が起こっていることが分かります。基本的に311大地震の震源域に隣接した南北の地域で大きな地震が起こりやすくなっているのです。北側の震源域は襟裳海山がとても大きな固着域になっていて、そのため、それが大きなストッパーとなり、地震の頻発が起こっていないのでしょう。南側はいわき沖に固着域があるのですが、襟裳海山と比べると滑りやすく、この付近で今現在は地震が頻発しています。
今朝のHi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値の変化は前日と比べて大幅な減少ですが、昨日の関東でのM5地震連発が原因ですから、この減少は特に大きな地震の前兆ではないと思います。ただ、関東に於いては実質的にかなり地震が起こりやすい状況が継続していると思います。根拠は次の通りです。
1.「最新7日間」で関東でのM5地震(千葉県北東部と茨城県南部)を含んでいるのが、「茨城県」と「千葉県」ですが、このM5地震が起こる直前の1月31日21:30と比べて、今朝07:00の値が、「茨城県」増加2、「千葉県」増加33です。千葉県北東部のM5地震の所を「最新7日間」のマップで見ると、数十の微小地震を示すドットがあり、本来なら、「茨城県」でもその分=の値が増加しなければなりません。そうなっていないため、明らかに「茨城県」で広く微小地震の減少が起こっているのです。
2.静岡県西部の微小地震の増加が継続しています。微小地震の発生が始まる直前の1月30日は「最新7日間」、「静岡県」は207でした。その後の推移は次の通りです。
「最新7日間」、「静岡県」、07:00頃の値
1月31日:296
2月01日:355
2月02日:428
2月03日:465
依然として増加幅はかなり大きく、太平洋プレートの西向き圧力が増加している様子です。
但し、「最新7日間」の関東付近での前日と比べての変化はどこもあまり大きくなく、そのため、本日中のM5以上の地震は、伊豆・小笠原付近を除いて、起こらないと思います。それよりも、東北北部で比較的大きな減少があり、関西で20程度の増加があるため、東北北部から北陸でのある程度大きな地震が起こりやすいと思います。
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