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2020年3月13日の地震の起こり方

2020年3月13日 10:15現在の地震の起こり方について: 本日3月13日未明に次の地震が発生しました。 2020年03月13日 02時18分頃 石川県能登地方 M5.5 最大震度5強 東西方向に圧縮軸がある逆断層型です。 昨日の記事では予測が出来ませんでした。なぜできなかったかと言うと、能登半島のかなり先端部に近く、Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」では、観測点の分布が半島周辺の海域には無いため、微小地震の比較的広域の変動が捕捉できていないことがあると思います。 ただ、昨日3月12日の18:45時点で「石川県」は、前日の18:30との比較で増加15でした。「石川県」と「富山県」のマップの範囲はほとんど同じで、「富山県」増加14であり、「石川県」の方が「富山県」よりもわずかながら大きい変動幅でした。通常はより内陸である「富山県」の方が変動幅が「石川県」よりも大きいため、これを異常と認めて記事を書くべきだったと反省しています。ただ、増加であり、減少ではないため、M5以上地震の予兆であると考えるのは難しいと思います。 翻って、石川県能登地方でM5.5が起こったことが今後の地震発生にどのような変動を与えるかが問題だと思います。 気象庁の震度データベースによると、同地方でM5以上地震は1919年以降で今回を除いて3件発生があります。 2007年03月25日 18時11分頃 石川県能登地方 M5.3 最大震度5弱 1979年05月28日 23時39分頃 石川県能登地方 M5.0 最大震度1 1933年09月21日 12時14分頃 石川県能登地方 M6.0 最大震度4 1979年の地震は震源深さが非常に深い地震であるため、今朝の地震とは影響が全く異なると思います。また、1933年の地震も関東大震災の10年後であり、現在とは日本列島全体の環境が異なるため、この地震の影響とも異なると思います。よって、参考になるのは2007年のものです。震源球を見ると、北西ー南東方向に圧縮軸がある逆断層型ですから、この意味でも今朝の地震と似ています。 震度データベースで2月1日から7月31日までのM5以上を出力させると、 3月25日以前: 3件 3月25日以降:20件 ものM5地震が起こっていて、M5以上地震の頻発期であったのが分かります。最も有名なのは、7月16日に起こった中越沖地震です。 2007年2月1日から翌年2008年7月31日までのM5以上地震の月別回数表を出力させると、2007年3月と4月の合計が28件であり、2008年4月と5月の合計が30件と表示されていて、これ以降、311に向けて列島全体の地震活動がかなり急激に活発化したようです。 なお、大きな地震としては、 2008年05月08日 茨城県沖  M7  最大震度5弱 2008年06月14日 岩手県内陸南部 M7 最大震度6強 がありました。 上の推移では、2007年3月の石川県能登地方から1年以上経過したのちのM7地震ですが、現在は太平洋プレートの沈み込み速度が311前に比べて2倍以上にはなっているため、もっと短期間でM7以上地震の発生につながると思えます。 なお、2007年から2011年の推移は、石川県能登地方、新潟県中越沖、岩手県内陸南部、三陸沖というものであり、いわゆる日本海東縁歪み集中帯での地震活動が311大地震の三陸沖での地震発生の前兆となっていたと思えます。しかし、現在は、中央構造線の南北での地震活動が活発化していると思えます。その表れが、有明海を震源地とする震度1以上地震が本日になってから09:00までに3件も連続していることでしょう。 あと、これはほとんど調べていないままの自分の推測ですが、富山湾は数万年とかいう単位での大昔に隕石が落下してできたモノではないでしょうか。富山県には地熱が豊富な箇所があり、黒部ダムを建設した時もトンネル工事で岩盤の熱が高く苦労をされたということですが、隕石に含まれていた放射性物質の崩壊熱が今でもこの地方の地熱活動の原因だと自分には思われます。 今朝のHi-net自動処理震源マップの変動はかなり大きいですが、石川県能登地方の地震の余震が活発に起こっていることが原因です。しかし、石川県能登地方をマップの範囲に含まない「西日本」でも増加34であり、含んでいる「東日本」よりも増加幅が大きいことから、日本列島全体に働く西向き圧力が急激に増加しているように見えます。 このことは、例えば、父島近海の震度1以上地震がこの3月は既に3件起こっていることからも分かります。まだ15日間を経過していないため、30日間換算では6件となりますが、気象庁の震度データベースで調べると、2014年4月以降で6件以上発生している月は2015年11月の7件のみです。この時は、父島近海の地震が連続する前の2015年11月14日に薩摩半島西方沖M7が発生し、これが翌年4月の熊本地震の直接的な前兆現象でした。つまり、薩摩半島西方沖地震も中央構造線の延長線上で起こった地震であったのです。 Hi-net自動処理震源マップの「最新7日間」で三重県沖から南東方向に北緯25度付近まで伸びる震源深さ200キロ以上の地震のドット数を数えると09:45のマップで10個あり、比較的多い方です。以前は三重県沿岸部から北緯32度の線の間の海域に集中していたのですが、現在はこの海域に6個であり、伊豆・小笠原海溝の広い範囲で沈み込みが活発化する傾向が出ています。 明朝までに関東付近の内陸部でM5以上地震が発生する可能性はあまりないと思います。根拠は「最新7日間」で関東地方の変動幅15以上がゼロだからです。ただし、例えば今朝の「福島県」の「最新7日間」の値は277であり、これ自体が小さい値です。「福島県」は300の後半から400の前半で推移してきて、300未満は明確に微小地震が減少している状態です。更に、今朝の「茨城県」は409で、こちらは600から500程度が平常値であるため、こちらもかなり微小地震が減少していて、いわき沖などの大きな固着域に歪みが蓄積されている状態です。そのため、かなり近いうちに沿岸部での大きな地震が起こると思えます。「千葉県」は186であり、こちらも200以上が平常値であるため減少傾向であり、犬吠埼付近の大きな固着域に歪みが蓄積されていると思えます。 Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値: 昨日06:00と本日06:00での比較 「最新24時間」: 「日本全国広域」:276→346(増加70) 「日本全国拡大」:273→343(増加70) 「北海道」   :013→015(増加02) 「東日本」   :170→202(増加32) 「本州中部」  :103→138(増加35) 「西日本」   :097→131(増加34) 「最新7日間」:15以上変動があった地域: 「青森県」:073→058(減少15) 「岩手県」:209→190(減少19) 「秋田県」:114→096(減少18) 「富山県」:246→294(増加48) 「石川県」:116→158(増加42) 「長野県」:325→310(減少15) 「大分県」:267→301(増加34) 「宮崎県」:344→385(増加41)

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