2020年3月14日 08:15現在の地震の起こり方について:
昨日3月13日は震度1以上地震が15件も発生しました。
2020年03月13日 00時23分頃 有明海 M3.1 最大震度1
2020年03月13日 00時38分頃 父島近海 M4.3 最大震度1
2020年03月13日 01時30分頃 茨城県沖 M3.2 最大震度1
2020年03月13日 02時18分頃 石川県能登地方 M5.5 最大震度5強
2020年03月13日 02時36分頃 石川県能登地方 M3.4 最大震度2
2020年03月13日 02時46分頃 石川県能登地方 M2.9 最大震度1
2020年03月13日 03時04分頃 石川県能登地方 M2.7 最大震度1
2020年03月13日 04時53分頃 石川県能登地方 M3.0 最大震度2
2020年03月13日 05時56分頃 石川県能登地方 M2.8 最大震度1
2020年03月13日 07時15分頃 有明海 M3.7 最大震度3
2020年03月13日 07時56分頃 有明海 M2.7 最大震度1
2020年03月13日 12時59分頃 長崎県南西部 M2.1 最大震度2
2020年03月13日 17時33分頃 島根県西部 M3.8 最大震度3
2020年03月13日 18時07分頃 釧路沖 M3.7 最大震度1
2020年03月13日 22時06分頃 八丈島近海 M4.5 最大震度2
石川県能登地方の地震が6件連続して起こっていましたが、昨日06:00以降は能登地方で震度1以上地震は起こっていません。しかし、今朝の「最新7日間」の「石川県」は増加44で微小地震が継続的に起こっていることが分かります。このことは、日本海溝から太平洋プレートの西向き圧力が陸のプレートにかかっていることを意味していると思います。実際、昨日には、父島近海と八丈島近海でM4地震が起こっていて、この3月の伊豆・小笠原海溝付近での震度1以上地震は既に4件発生しています。この中に、頻発する傾向がある伊豆大島近海などは含まれていず、父島近海が3件、八丈島近海が1件の合計4件です。30日間換算すると、8件程度になり、伊豆・小笠原海溝での震度1以上地震が多発傾向で、日本付近で日本海溝から伊豆・小笠原海溝にかけて太平洋プレートの沈み込みが活発化していることを意味していると思います。この伊豆・小笠原海溝からの沈み込み活発化を受けてだと思われるのですが、今朝は九州全域で「最新7日間」のN=の値が増加しています。特に「宮崎県」増加96、「大分県」増加85で、北緯32度から同34度付近での太平洋プレートの西向き圧力が大きくなっていると思われます。なお、「鹿児島県」増加19であり、北緯30度付近では増加があまり起こっていません。
北緯30度付近に伊豆鳥島があります。この付近で1605年2月3日慶長地震が起こったのではないかという説がありますが、北緯30度付近で微小地震があまり発生していないことは、この付近での太平洋プレートの沈み込みの遅れが起こっていることを意味している可能性があり、慶長地震の再発生に向けて徐々に環境が整いつつある可能性があると思います。なお、父島は北緯33度付近です。西ノ島は北緯27度付近であり、西ノ島は火山活動が活発で、北緯27度付近では太平洋プレートの沈み込みが活発に起こっていることが分かります。この意味でも、北緯30度付近で太平洋プレートの沈み込みが止まっていると思えます。
ただ、例えば、今朝のEMSCを見ると、世界でのM4以上地震の数が24時間で20件未満になっていて、3割程度発生数が減少しています。このような減少はこの1カ月程度のたびたび起こるようになってしまっています。つまり、世界的にプレートの動きが活発化していて、その結果、大きな固着域に海のプレートの圧力がかかるようになってしまっていて、M7以上地震が起こり易くなる時期がたびたび来ているのです。そのため、日本列島で見ても、北海道の東方沖にある千島海溝、東日本の東方沖にある日本海溝、そして、その日本海溝の南方方向の延長である伊豆・小笠原海溝でのM7からM8地震が起こり易くなっています。そして、このことは同時に、陸のプレート内部に海のプレートの沈み込み圧力が伝達されて、内陸部でM5以上地震が起こり易くなっているのです。海溝付近でのM7以上と内陸部でのM5以上ではどちらが先になるかははっきりしません。
本日、東北から関東、中部地方での内陸部でのM5以上地震が起こる可能性はかなり小さいと思います。根拠は15以上の減少が「栃木県」減少16のみであるからです。ただ、いわき沖とか、犬吠埼付近ではかなり大きな地震がいつ起こっても不思議ではないと思います。
Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値:
昨日06:00と本日05:30での比較
「最新24時間」:
「日本全国広域」:346→369(増加23)
「日本全国拡大」:343→368(増加25)
「北海道」 :015→017(増加02)
「東日本」 :202→214(増加12)
「本州中部」 :138→157(増加19)
「西日本」 :131→141(増加10)
「最新7日間」:15以上変動があった地域:
「栃木県」:313→297(減少16)
「富山県」:294→344(増加50)
「石川県」:158→202(増加44)
「福岡県」:179→212(増加33)
「佐賀県」:167→197(増加34)
「長崎県」:089→105(増加16)
「熊本県」:268→306(増加38)
「大分県」:301→386(増加85)
「宮崎県」:385→481(増加96)
「鹿児島県」:309→328(増加19)
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