2020年3月05日 07:45現在の地震の起こり方について:
インドネシアのメラピ火山が噴火して、噴煙が10700m(1万7百メートル)まで上がったと報道されています。この高さまで上がるとかなり日射が遮られてしまい、気温低下が起こります。インドネシアではスメル火山の噴火もあり、カムチャッカ半島でのクリュチュフスカ火山の噴火も発生が報道されています。今年の夏は、気温低下と多雨が起こる可能性が高いと思います。
この1週間(2月27日から3月4日の7日間)を見ると、いつもとはかなり異なる地震の発生の仕方になっています。
まず、3月に入ってから関東地方では千葉県地震が2件あるだけで、茨城県地震がありません。この1週間で見ると、千葉県地震が3件であるのに対し、茨城県地震は1件のみです。この意味で、南関東へ太平洋プレートの西向き圧力がかかっていることが分かります。
東北地方は関東地方と同じ5件の震度1以上地震が起こっていますが、全件が海域です。陸域が減少しているのですが、2月は24件(陸域:10件、海域:14件)で、あまり偏りはなかったのです。更に、中国四国地方を見ると既に4件も発生しています。しかも4件すべてが3月になってからの発生であり、関東地方の3月の発生数が2件ですから、関東の2倍です。
また、九州地方では琉球海溝沿いの地震が5件中4件を占めています。沖縄は2月の地震数が1件のみで明瞭に地震静穏化が発生しています。ただし、沖縄は昨年9月は震度1以上地震が0件でしたから、比較的よく起こる現象ではあります。
北海道地方:2件
2020年03月03日 07時43分頃 釧路地方中南部 4.0 2
2020年03月03日 12時20分頃 浦河沖 3.9 1
東北地方:5件
2020年02月27日 03時02分頃 宮城県沖 3.7 1
2020年03月02日 09時48分頃 三陸沖 4.6 1
2020年03月03日 11時59分頃 福島県沖 4.0 2
2020年03月03日 12時33分頃 新潟県下越沖 3.5 2
2020年03月04日 04時55分頃 宮城県沖 3.7 1
関東地方:5件
2020年02月27日 02時27分頃 房総半島南方沖 3.6 1
2020年02月28日 06時47分頃 栃木県北部 2.6 1
2020年02月29日 06時58分頃 茨城県北部 3.5 1
2020年03月03日 17時54分頃 千葉県北東部 2.9 1
2020年03月04日 16時25分頃 千葉県東方沖 4.1 2
中部地方:1件
2020年02月27日 19時12分頃 長野県北部 2.7 1
関西地方:2件
2020年02月27日 05時19分頃 和歌山県南部 2.9 1
2020年03月03日 14時38分頃 和歌山県北部 2.1 1
中国四国地方:4件
2020年03月03日 03時29分頃 紀伊水道 3.2 2
2020年03月03日 03時57分頃 紀伊水道 2.3 1
2020年03月04日 08時40分頃 徳島県南部 2.5 1
2020年03月04日 16時24分頃 鳥取県中部 2.3 1
九州地方:5件
2020年02月28日 05時41分頃 日向灘 3.9 2
2020年03月02日 16時41分頃 奄美大島近海 3.1 1
2020年03月03日 08時16分頃 福岡県福岡地方 3.4 2
2020年03月03日 18時31分頃 種子島近海 4.4 2
2020年03月03日 18時44分頃 種子島近海 3.7 1
沖縄地方:1件
2020年03月02日 23時07分頃 沖縄本島近海 3.4 1
日本気象協会の震央分布図(過去7日間)を見ると、東北南部から関東付近に最も地震が集中しているように見えます。
Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」で、本日は比較的大きな減少が出ています。地域別の最大変動幅が「東日本」減少45です。このため、明朝までに、関東から東北にかけてM5以上地震が起こる可能性が高いと思います。但し、「最新7日間」では東日本で15以上の変動がないため、内陸部ではなく海域の沿岸に近い地域での地震だと思います。千葉県から福島県の沿岸部の可能性が高いと思います。
「最新7日間」の15以上の変動があった地域は全域が増加でした。しかも、中部地方以西であり、全体で7地域中5地域が九州でした。東日本で全く15以上の変動がないということは、東日本の大きな固着域に太平洋プレートの西向き圧力が吸収されてしまっていて、東日本の陸の地殻へ太平洋プレートの西向き圧力が伝達されていないことを示していると思います。そのため、かなり近い将来、東日本の大きな固着域、それはいわき沖とか犬吠埼付近、または房総半島の南方沖などですが、そこでM7以上の大きな地震が起こることを示唆していると思います。
昨日07:00と今朝の06:15での比較
「最新24時間」:
「日本全国広域」:310→258(減少52)
「日本全国拡大」:305→257(減少48)
「北海道」 :011→012(増加01)
「東日本」 :191→146(減少45)
「本州中部」 :130→115(減少15)
「西日本」 :108→106(減少02)
「最新7日間」:15以上変動があった地域:
「静岡県」:285→304(増加19)
「愛知県」:295→310(増加15)
「福岡県」:229→251(増加22)
「佐賀県」:229→250(増加21)
「熊本県」:321→350(増加29)
「大分県」:311→328(増加17)
「宮崎県」:346→374(増加28)
top of page
検索
最新記事
すべて表示1月29日に発生した神奈川県西部の深発地震の影響: 1月29日21:20、神奈川県西部で震源深さ約150km、マグニチュード4.8が発生。気象庁の震度データベースで調べると、神奈川県西部で震源深さ150㎞よりも深い地震では最大のマグニチュードであった。このデータベースは19...
300
大地震の可能性について あくまで可能性ですが、二つの異常値が出ていて、大きな地震が関東付近で切迫している可能性が高いです。 Hi net 自動処理震源マップの最新24時間、日本全国広域の N =の値が今朝05:45で227、東日本が138でした。07:15ではそれぞれ226...
190
今後のアメリカの政局 ナンシーペロシ議員の再戦が既に決まっている。そのため民主党によるトランプ前大統領に対する弾劾が行われていくはず。 結果的に トランプさんが例えば刑務所へ収容されるようなことになれば、それを不満に思う共和党支持者がかなり多く出てくるはず。...
210
記事: Blog2_Post
bottom of page
Comments