2020年4月13日 09:05現在の地震の起こり方について: Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」「東日本」を見ると、4月12日00:44頃の茨城県南部M5地震を表すかなり大きなドットの南東方向に10個程度の微小地震を表す小さいドットが表示されていることが分かります。このことは、M5地震で地殻の圧力が消費されていず、依然として圧力がかかり続けていることを意味しているを思います。通常の余震とみることも可能だとは思いますが、震源深さが約50キロとされていて、ある程度深い地震ですから、このような小さいドットが数多く表示されるような形での余震はあまり起こらないと思えるからです。 また、今朝も「最新24時間」も「最新7日間」でのN=の値は大きく変動しています。特に「茨城県」の「最新7日間」の値が692となっていて、700に迫る勢いです。「茨城県」のマップの範囲は茨城県北部や茨城県沖、そして、千葉県の犬吠埼付近を含んでいるため、最近の千葉県東方沖地震や茨城県沖地震を反映した結果の値ですが、多発傾向であることに変わりはありません。 「最新30日間」の「東日本」が8000を超えました。8000超えは昨年末から今年の1月8日以来のことです。この時期、次の地震が起こっています。 2019年12月19日 15時21分頃 青森県東方沖 M5.5 最大震度5弱 2019年12月30日 13時11分頃 父島近海 M5.4 最大震度1 2020年01月03日 03時24分頃 千葉県東方沖 M5.9 最大震度4 2020年01月05日 11時11分頃 硫黄島近海 M5.7 最大震度1 *以下は、「福島県」などのHi-net自動処理震源マップ「最新7日間」のデータの推移です。 「福島県」06:00頃の値 4月07日:357 4月08日:354 4月09日:399 4月10日:444 4月11日:452 4月12日:455 4月13日:446 「茨城県」06:00頃の値 4月07日:544 4月08日:530 4月09日:573 4月10日:620 4月11日:635 4月12日:671 4月13日:692 「千葉県」06:00頃の値 4月07日:254 4月08日:243 4月09日:252 4月10日:261 4月11日:242 4月12日:277 4月13日:307 「東京都」06:00頃の値 4月07日:144 4月08日:133 4月09日:133 4月10日:139 4月11日:137 4月12日:136 4月13日:115 「埼玉県」06:00頃の値 4月07日:234 4月08日:206 4月09日:235 4月10日:265 4月11日:284 4月12日:311 4月13日:316 Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値: 昨日05:45と本日05:45での比較 「最新24時間」: 「日本全国広域」:355→298(減少57) 「日本全国拡大」:351→289(減少62) 「北海道」 :009→020(増加11) 「東日本」 :253→193(減少60) 「本州中部」 :167→132(減少35) 「西日本」 :103→091(減少12) 「最新7日間」:15以上変動があった地域: 「茨城県」:671→692(増加21) 「千葉県」:277→307(増加30) 「東京都」:136→115(減少21) 「新潟県」:140→157(増加17) 「富山県」:396→463(増加67) 「石川県」:231→300(増加69) 「山梨県」:460→498(増加38) 「長野県」:495→566(増加71) 「岐阜県」:425→498(増加73) 「福島県」から「埼玉県」の変動で、「東京都」のみが減少です。15以上の変動で見ても、減少は「東京都」のみです。基本的にこの減少は陸域での減少と言うよりは海域、特に伊豆諸島付近での減少が起こっているという意味です。そのため、伊豆・小笠原海溝付近での地震が起こりやすくなっていると言えます。 「最新7日間」で最も大きな変動が「岐阜県」増加73です。減少が「東京都」21で今朝もその差が90を超えています。関東から中部地方の歪みが大きく、関東から関西にかけて大きな地震が起こりやすくなっていると思います。 また、この4月は北海道の地震が減少しています。3月は13件の震度1以上地震が北海道で起こっていましたが、4月13日09:00現在までに3件しか発生がなく、このままでは半数未満にまで減少することになり、大きな地震前の地震静穏期に入っている可能性があります。そのため、北海道、関東、伊豆・小笠原で大きな地震が連動する可能性があります。 「最新24時間」で「西日本」は減少12と非常に小さな変動ですから、関西以西の陸域で大きな地震が明朝までに起こる可能性はほぼないと思います。
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