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2020年4月17日の地震の起こり方

2020年4月17日 08:00現在の地震の起こり方について: 昨日4月16日は震度1以上の地震が多発しました。 2020年04月16日 02時15分頃 岩手県沿岸北部 M3.6 最大震度1 2020年04月16日 05時12分頃 十勝地方中部 M3.1 最大震度1 2020年04月16日 11時18分頃 福島県沖 M4.4 最大震度3 2020年04月16日 13時15分頃 千葉県東方沖 M4.0 最大震度2 2020年04月16日 14時57分頃 京都府北部 M2.4 最大震度1 2020年04月16日 17時13分頃 福島県沖 M3.8 最大震度1 2020年04月16日 17時56分頃 熊本県熊本地方 M2.6 最大震度1 2020年04月16日 23時54分頃 岩手県沖 M3.6 最大震度1 上のように8件も震度1以上地震が発生し、しかも、太平洋プレートが沈み込む付近での地震が5件です。 昨日の記事で、九州地方の地震が急減していると書きましたが、昨日は熊本県熊本地方での地震が起こりました。さっそくと言うべきかどうかは分かりません。しかし、南西諸島での地震発生はなく、今朝、沖縄本島近海でM5地震が起こっていますから、近日中に南西諸島付近でのM5程度以上の地震発生があるはずです。 *以下は、「福島県」などのHi-net自動処理震源マップ「最新7日間」のデータの推移です。 「福島県」06:00頃の値 4月11日:452 4月12日:455 4月13日:446 4月14日:435 4月15日:408 4月16日:356 4月17日:362 「茨城県」06:00頃の値 4月11日:635 4月12日:671 4月13日:692 4月14日:694 4月15日:680 4月16日:615 4月17日:625 「千葉県」06:00頃の値 4月11日:242 4月12日:277 4月13日:307 4月14日:325 4月15日:332 4月16日:315 4月17日:327 「東京都」06:00頃の値 4月11日:137 4月12日:136 4月13日:115 4月14日:110 4月15日:104 4月16日:094 4月17日:100 「埼玉県」06:00頃の値 4月11日:284 4月12日:311 4月13日:316 4月14日:335 4月15日:348 4月16日:300 4月17日:302 Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値: 昨日06:30と本日05:45での比較 「最新24時間」: 「日本全国広域」:289→305(増加16) 「日本全国拡大」:278→301(増加23) 「北海道」   :022→007(減少14) 「東日本」   :180→200(増加20) 「本州中部」  :122→141(増加19) 「西日本」   :094→098(増加04) 「最新7日間」:15以上変動があった地域: 「栃木県」:409→424(増加15) 「群馬県」:273→289(増加16) 「富山県」:570→611(増加41) 「石川県」:379→395(増加16) 「福井県」:136→151(増加15) 「山梨県」:542→558(増加16) 「長野県」:669→695(増加26) 「岐阜県」:603→649(増加46) 「愛知県」:229→248(増加19) 「三重県」:154→169(増加15) 「鹿児島県」:268→289(増加21) 「沖縄県」:135→169(増加34) 昨日に書いた「明朝までに中央構造線の北側でかなり大きな地震発生の確率が高い」はどちらかと言うと外れたというべきです。ただ、今朝の「最新24時間」の「北海道」の値が07であり、相当に小さいため、また、昨日の値から減少14と7割近い減少であるため、再度北日本付近でのかなり大きな地震発生が明朝までにあると書かせて頂きます。 今朝の「最新24時間」での変動も、4月14日以来、4日間連続で、変動幅が30未満に収まっています。この意味で、明朝までの内陸部での大きな地震発生は、北海道付近を除いて、ほぼないと考えるべきだと思います。しかし、幾つか気になることがあります。 1.「最新7日間」で「富山県」、「石川県」、「長野県」の増加が継続していること。これ等の増加は特に大きな地震が起こって、その余震が継続しているからと言うよりも、長野県と石川県・岐阜県との県境付近で微小地震が継続的に多発しているからです。これ等の微小地震は太平洋プレートの西向き圧力を受けて、中部地方の地殻が圧縮を続けていることを示唆している可能性が高いのです。圧縮がある程度進むとそれ以上圧縮されなくなり、断層破壊、つまり、地震が起こることになります。 2.伊豆・小笠原海溝付近での地震発生の様子を見ると、3月は9件も震度1以上地震が発生していますが、4月は今朝までに1件のみであり、急減です。また、千葉県東方沖は、3月に4件でしたが、この4月は既に7件発生していて、2倍程度に増加しています。千葉県東方沖は犬吠埼付近に沈み込んでいる大きな海山が非常に大規模な固着域を形成していて、そこに太平洋プレートの西向き圧力が大きくかかってしまっていて、それが結果的に伊豆・小笠原海溝付近での地震発生を抑制している可能性があります。なお、伊豆・小笠原での地震発生がないことが九州での南西諸島付近での地震数減少を起こしているはずです。 3.上の二つのことから、石川県から長野県付近の中部地方での微小地震増加は、いわき沖や犬吠埼付近の大きな固着域からの西向き圧力が陸の地殻に対して圧縮圧力を伝達していると解釈できると思います。そうであれば、例えば、中部地方での微小地震増加が止まったり、または減少に転じた時、千葉県東方沖よりも内陸での関東平野部でのM5以上地震が起こりやすくなり、更に、伊豆・小笠原や南西諸島付近でのかなり大きな地震が後続すると言った推移が予測できると思います。 結局、明朝までについては、北日本で大きな地震が起こる可能性が高く、その他の内陸部は可能性が小さいということです。

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