2020年4月18日 07:50現在の地震の起こり方について: 昨日4月17日は、日本で震度1以上を記録した地震が1件しか発生しませんでした。 2020年04月17日 06時22分頃 沖縄本島近海 M5.0 最大震度2 4月16日は8件も発生しましたから、その反動かも知れません。また、震度1以上地震の急減がある程度関係があると思いますが、今朝は関東から中部地方で「最新7日間」の微小地震の数(N=の値)が急減です。 *一日で1件のみ *以下は、「福島県」などのHi-net自動処理震源マップ「最新7日間」のデータの推移です。 「福島県」06:00頃の値 4月12日:455 4月13日:446 4月14日:435 4月15日:408 4月16日:356 4月17日:362 4月18日:303 「茨城県」06:00頃の値 4月12日:671 4月13日:692 4月14日:694 4月15日:680 4月16日:615 4月17日:625 4月18日:566 「千葉県」06:00頃の値 4月12日:277 4月13日:307 4月14日:325 4月15日:332 4月16日:315 4月17日:327 4月18日:326 「東京都」06:00頃の値 4月12日:136 4月13日:115 4月14日:110 4月15日:104 4月16日:094 4月17日:100 4月18日:104 「埼玉県」06:00頃の値 4月12日:311 4月13日:316 4月14日:335 4月15日:348 4月16日:300 4月17日:302 4月18日:279 Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値: 昨日05:45と本日05:45での比較 「最新24時間」: 「日本全国広域」:305→306(増加01) 「日本全国拡大」:301→294(減少07) 「北海道」 :007→019(増加12) 「東日本」 :200→189(減少11) 「本州中部」 :141→132(減少09) 「西日本」 :098→098(増減なし) 「日本全国広域」が増加で、「日本全国拡大」が減少なのは、沖縄地方が「日本全国広域」に含まれているからです。昨日の午前6時過ぎに沖縄本島近海でM5.0、最大震度2が起こったため、「日本全国拡大」では増加ですが、含まれていない「日本全国拡大」は減少になっているのです。 昨晩はかなり早く就寝したため、今朝は2時前に起きました。そのため、02:00の値を記録したのですが、この今朝02:00から05:45の4時間程度で30程度の減少が「福島県」、「茨城県」、「栃木県」、「富山県」、「石川県」、「長野県」、「岐阜県」で起こっています。「福島県」・「茨城県」・「栃木県」は多分茨城県北部の微小地震の減少です。「富山県」・「石川県」・「長野県」・「岐阜県」は長野県の微小地震の減少です。 「最新7日間」:15以上変動があった地域: 「福島県」:362→303(減少59) 「茨城県」:625→566(減少59) 「栃木県」:424→376(減少48) 「群馬県」:289→262(減少27) 「埼玉県」:302→279(減少23) 「新潟県」:197→168(減少29) 「富山県」:611→527(減少84) 「石川県」:395→326(減少69) 「山梨県」:558→476(減少82) 「長野県」:695→603(減少92) 「岐阜県」:649→588(減少61) 「静岡県」:272→250(減少22) 「京都府」:143→126(減少17) 「大分県」:257→273(増加16) 「鹿児島県」:289→268(減少21) 「沖縄県」:169→193(増加24) 北日本付近でかなり大きな地震が起こるはずだと昨日書来ましたが、結局起こっていません。申し訳ありません。 今朝の中部地方の変化は、昨日書いた次のことのそのままです。 1.「最新7日間」で「富山県」、「石川県」、「長野県」の増加が継続していること。これ等の増加は特に大きな地震が起こって、その余震が継続しているからと言うよりも、長野県と石川県・岐阜県との県境付近で微小地震が継続的に多発しているからです。これ等の微小地震は太平洋プレートの西向き圧力を受けて、中部地方の地殻が圧縮を続けていることを示唆している可能性が高いのです。圧縮がある程度進むとそれ以上圧縮されなくなり、断層破壊、つまり、地震が起こることになります。 2.伊豆・小笠原海溝付近での地震発生の様子を見ると、3月は9件も震度1以上地震が発生していますが、4月は今朝までに1件のみであり、急減です。また、千葉県東方沖は、3月に4件でしたが、この4月は既に7件発生していて、2倍程度に増加しています。千葉県東方沖は犬吠埼付近に沈み込んでいる大きな海山が非常に大規模な固着域を形成していて、そこに太平洋プレートの西向き圧力が大きくかかってしまっていて、それが結果的に伊豆・小笠原海溝付近での地震発生を抑制している可能性があります。なお、伊豆・小笠原での地震発生がないことが九州での南西諸島付近での地震数減少を起こしているはずです。 3.上の二つのことから、石川県から長野県付近の中部地方での微小地震増加は、いわき沖や犬吠埼付近の大きな固着域からの西向き圧力が陸の地殻に対して圧縮圧力を伝達していると解釈できると思います。そうであれば、例えば、中部地方での微小地震増加が止まったり、または減少に転じた時、千葉県東方沖よりも内陸での関東平野部でのM5以上地震が起こりやすくなり、更に、伊豆・小笠原や南西諸島付近でのかなり大きな地震が後続すると言った推移が予測できると思います。 そのため、関東から中部地方の内陸部でのかなり大きな地震発生が起こりやすくなっていると書くことになるのですが、現実に起こるかどうかははっきりしません。少なくとも、「最新24時間」での変動はかなり小さいため、明朝までに起こる可能性はあまり大きくはないように見えます。ただ、「福島県」とか「茨城県」での減少も大きいため、沿岸部でのM5程度の地震が明朝までに起こってしまう可能性は十分に大きいと思います。 「最新7日間」で「沖縄県」の増加は実際に沖縄本島近海でM5が発生したことを反映して居るからです。ただ、沖縄本島近海地震が連続しているため、今後もこの付近でM5以上地震が後続する可能性があります。 また、「大分県」で増加、「鹿児島県」で減少であるため、この付近で歪みが大きくなっている可能性があり、基本的に海域、日向灘から南西諸島でM5程度の地震が明朝までに起こる可能性がある程度大きいと思います。 また、外れ続いていますが、北海道から東方北部についても、相当に大きな地震が起こりやすいと思います。基本的に311大地震の震源域の南北の地域はかなり危ない状態になっているということです。
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