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2020年4月28日の地震の起こり方

2020年4月28日 09:15現在の地震の起こり方について: 依然として、EMSCで表示される地球全体のM4以上地震の発生数が減少傾向です。Last24hで24。日本時間07:00です。通常は30程度です。 4月23日の長野県中部地震は、長野県の地震としては、かなり異例である可能性があります。それは余震が非常に多く起こっていることです。また、長野県中部地震は前日の4月22日から連続して起こっていました。日別の長野県中部地震の数は次の通りです。 4月22日:05件 4月23日:16件 4月24日:10件 4月25日:08件 4月26日:13件 4月27日:06件 以上のように、6日間で合計58件も長野県中部地震が多発しています。 2018年5月25日に長野県北部でM5.2が発生していますが、この時は5月25日から30日までで9件です。 2017年6月25日に長野県南部でM5.6が発生しましたが、6月25日から30日までで67件の長野県南部地震が起こりました。そのため、今回の長野県中部地震は2017年6月25日の地震とかなり似ています。そして、この地震の時も、小笠原諸島西方沖の地震が6月17日にM5.3で発生していました。この4月18日に、小笠原諸島西方沖で、M6.9とM6.0が連続して起こっていました。まとめると次のようになります。 2017年6月25日の長野県南部地震:M5.6 6日間での地震数:67件 小笠原諸島西方沖:M5.3、長野県南部地震との間隔:8日間 2020年4月23日の長野県中部地震:M5.5 6日間での地震数:58件 小笠原諸島西方沖:M6.9とM6.0、長野県南部地震との間隔:7日間 重要な点は、2017年6月25日の長野県南部地震:M5.6の後、日本付近でのM5以上地震が増加していることです。 震度1以上を計測したM5以上地震の月別の集計表 2017年01月:06件 2017年02月:04件 2017年03月:06件*3か月計:16件 2017年04月:05件 2017年05月:07件 2017年06月:08件*3か月計:20件 2017年07月:10件 2017年08月:06件 2017年09月:08件*3か月計:24件 2017年10月:05件 2017年11月:07件 2017年12月:04件*3か月計:16件 上にあるように、6月までの3か月間ではM5以上が20件ですが、7月からの3か月間では24件になっていて、20%増加しています。また、この3か月間で、 2017年7月1日には胆振地方中東部 M5.1、最大震度5弱 2017年7月11日には鹿児島湾 M5.3、最大震度5強 2017年8月2日、茨城県北部 M5.5、最大震度4 2017年8月10日、千葉県北西部 M5.0、最大震度3 2017年9月8日、秋田県内陸南部 M5.2、最大震度5強 のような陸域、又はほぼ陸域と言える湾内で比較的大きな地震が5件起こっています。なお、この5件以外に2017年に起こった陸域及び湾内の地震は5件です。この5件には、6月25日の長野県南部地震:M5.6を含みます。つまり、9か月間で陸域が5件であり、7月から9月の3か月間で5件と言うのは3倍の頻度だということです。 多分、背後にある仕組みは、小笠原諸島西方沖地震で日本付近の太平洋プレートが沈み込み、その結果日本海溝付近の陸のプレートと海のプレート間の固着域から陸の地殻へ太平洋プレートの西向き圧力が強く伝わるようになったため、陸域での地震が多くなったのだと思います。 以上のことからも、今後数か月の内で首都圏での地震が起こりやすくなっていると言えるはずです。 長野県中部地震 2020年04月23日 13時44分頃 長野県中部 M5.5 最大震度4 が発生した4月23日以降の長野県中部での震度1以上地震の地震数と、日本全体でのそれを一覧表。 *長野県中部:長野県中部を除いた全国 04月23日:16:05 04月24日:10:06 04月25日:08:03 04月26日:13:12 04月27日:06:02 04月28日:02:02(08:00まで) 上の表から、昨日27日は震度1以上地震の減少が起こっていたことが分かります。地震数減少があると、その翌日は多発する傾向があります。 今回の長野県中部地震の前に、日本付近の深発地震の起こり方が変化していました。Hi-net自動処理震源マップの「最新7日間」で見ると、能登半島西方沖とか、東北地方の西側の日本海での深発地震数が増加し、三重県沖から南東方向に伸びる深発地震の数よりも多く起こっていたのです。震源深さ200キロよりも深いものを数えると、4月13日の09:00のマップでは次のようでした。 北日本の西側海域:6個 能登半島の西側海域:4個 三重県沖から北緯25度付近までの海域:3個 本日08:30では 北日本の西側海域:0個 能登半島の西側海域:1個 三重県沖から北緯25度付近までの海域:8個 となっていて、伊豆・小笠原諸島付近での深発地震が急増していることが分かります。このことから、どちらかと言うと、伊豆・小笠原海溝付近でのかなり大きな地震が起こりやすくなっていると思います。 「福島県」06:00頃の値 4月22日:275 4月23日:268 4月24日:266 4月25日:257 4月26日:280 4月27日:279 4月28日:285 「茨城県」06:00頃の値 4月22日:442 4月23日:415 4月24日:451 4月25日:456 4月26日:530 4月27日:574 4月28日:575 「千葉県」06:00頃の値 4月22日:228 4月23日:224 4月24日:254 4月25日:267 4月26日:322 4月27日:365 4月28日:366 「東京都」06:00頃の値 4月22日:125 4月23日:135 4月24日:174 4月25日:183 4月26日:229 4月27日:237 4月28日:243 「埼玉県」06:00頃の値 4月22日:214 4月23日:196 4月24日:177 4月25日:162 4月26日:188 4月27日:204 4月28日:201 Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値: 昨日05:45と本日05:45での比較 「最新24時間」: 「日本全国広域」:833→738(減少95) 「日本全国拡大」:829→731(減少98) 「北海道」   :015→014(減少01) 「東日本」   :727→641(減少86) 「本州中部」  :647→574(減少73) 「西日本」   :095→079(減少16) 「最新24時間」の全ての地域で減少です。一見すると、長野県中部地震の余震が減少してきたからだと思えるのですが、違う可能性が高いのです。このことは、例えば、「長野県」、「最新7日間」の増加幅の変動からも言えると思います。 長野県」、「最新7日間」の増加幅の変動 ==========05:45の値=前日との差(「前日との差」の値の変動値) 4月24日:1064=567 4月25日:2395=1331(+764) 4月26日:3651=1256(ー75) 4月27日:4843=1192(ー64) 4月28日:6401=1558(+366) 上にあるように、25日から26日、27日までは微小地震の発生数が減少してきていたのですが、27日から今朝にかけては増加しているのです。それも24時間での発生数では最大になっていますし、前日との差の変動を見ても、M5地震発生直後の半分程度にまで大きな変動です。長野県中部の微小地震は内陸の浅い地震ですから、ほぼリアルタイムでN=の値に反映されるはずで、今朝はかなり微小地震発生数が増加しているはずで、それにもかかわらず、「最新24時間」のN=の値が減少しているのは、非常に広い範囲で微小地震減少が起こっているからだと思えます。そのため、今後数日以内に陸域又は海域で大きな地震が起こりやすいと思います。 「最新7日間」:15以上変動があった地域: 「富山県」:4785→6345(増加1560) 「石川県」:4642→6215(増加1573) 「山梨県」:995→1232(増加237) 「長野県」:4843→6401(増加1558) 「岐阜県」:4828→6386(増加1558) 「鹿児島県」:236→252(増加16) 「沖縄県」:185→267(増加82) 「沖縄県」での増加幅が大きいです。伊豆・小笠原海溝付近での地震発生の可能性があると思います。

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