2020年4月7日 09:30現在の地震の起こり方について: 昨日及び4月4日の記事に誤りがありました。次の一覧の最終行にある硫黄島近海M5.8が抜けていました。 そのため、関東地方での最新のM5以上地震は3月26日のもので、かなり最近に起こっていたことになります。しかし、関東付近かどうかで見ると、最新のM5以上地震が2月6日の茨城県沖であることは変わりません。ある意味、伊豆・小笠原海溝の南端付近でM5以上地震が起こっているため、その分、関東付近での地震は起こりやすくなっていると思います。 関東地方: 2020年01月03日 03時24分頃 千葉県東方沖 5.9 4 *M5以上 2020年01月05日 11時11分頃 硫黄島近海 5.7 1 *M5以上 2020年01月14日 04時53分頃 茨城県南部 5.0 4 *M5以上 2020年02月01日 01時11分頃 千葉県北東部 5.1 3 *M5以上 2020年02月01日 02時07分頃 茨城県南部 5.3 4 *M5以上 2020年02月06日 20時20分頃 茨城県沖 5.6 2 *M5以上 2020年03月26日 14時53分頃 硫黄島近海 5.8 1 *M5以上 昨日4月6日も関東付近でのM5地震が起こりませんでした。またも予測が外れてしまいましたが、依然として、関東付近での相当に大きな地震が起こりやすいと言わざるを得ないと思います。今朝、新たに付け加える根拠は、Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」の「日本全国広域」のマップで、茨城県とか福島県の沿岸部に南西方向や北東方向に伸びていた地震の帯が見えなくなったことです。反対に、茨城県沖の南部で微小地震が増加し、また、千葉県の犬吠埼付近で微小地震が増加している様子です。犬吠埼付近から太平洋プレートの西向き圧力が今までよりも大きく陸域に伝わっているはずで、その分、内陸部での地震が起こり易くなっていると思います。 *以下は、「福島県」などのHi-net自動処理震源マップ「最新7日間」のデータの推移です。 「福島県」06:00頃の値 4月01日:324 4月02日:343 4月03日:290 4月04日:293 4月05日:330 4月06日:348 4月07日:357 「茨城県」06:00頃の値 4月01日:491 4月02日:526 4月03日:471 4月04日:489 4月05日:533 4月06日:554 4月07日:544 「千葉県」06:00頃の値 4月01日:243 4月02日:258 4月03日:250 4月04日:268 4月05日:279 4月06日:277 4月07日:254 「東京都」06:00頃の値 4月01日:144 4月02日:148 4月03日:138 4月04日:145 4月05日:148 4月06日:148 4月07日:144 「埼玉県」06:00頃の値 4月01日:223 4月02日:242 4月03日:227 4月04日:234 4月05日:243 4月06日:238 4月07日:234 今朝は、「福島県」が増加ですが、他は減少です。その意味で、茨城県から千葉県あたりで地震が起こりやすいはずです。 Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値: 昨日05:45と本日05:45での比較 「最新24時間」: 「日本全国広域」:312→286(減少26) 「日本全国拡大」:307→286(減少21) 「北海道」 :023→022(減少01) 「東日本」 :199→180(減少19) 「本州中部」 :121→119(減少02) 「西日本」 :098→093(減少05) 「最新7日間」:15以上変動があった地域: 「千葉県」:277→254(減少23) 「富山県」:220→243(増加23) 「石川県」:079→094(増加15) 「山梨県」:245→274(増加29) 「長野県」:272→297(増加25) 「岐阜県」:264→292(増加28) 「沖縄県」:233→211(減少22) 「最新24時間」は全て減少でした。変動幅は大きくありませんが、「日本全国広域」と「日本全国広域」の値が同じであり、沖縄地方での微小地震発生がないことを示しています。この1週間程度はこの二つの地域の差が大きく、実際、「最新7日間」の「日本全国広域」のマップを見ると、沖縄付近でかなり多くのドット表示がありますし、震度1以上を観測した地震も、この4月沖縄地方は、 2020年04月01日 04時47分頃 石垣島近海 4.1 1 2020年04月01日 18時11分頃 石垣島近海 4.3 1 2020年04月02日 19時08分頃 宮古島近海 4.5 3 2020年04月04日 07時54分頃 宮古島近海 3.6 1 と既に4件も起こっています。しかも、沖縄本島近海は発生がなく、台湾に近い海域での発生です。伊豆・小笠原海溝の南端付近で地震が起こっていたものがこの24時間で急停止していることになり、伊豆・小笠原海溝のより北部へ太平洋プレートの西向き圧力が移動しつつある可能性があります。その意味で、父島近海とか八丈島近海付近で地震が起こりやすくなっていると思われます。「最新7日間」の「沖縄県」も減少22です。 「最新7日間」で見ると、「千葉県」(減少23)で中部地方では増加が多く、千葉県から中部地方にかけてねじれが起こっている様子ですから、この付近での地震が起こりやすいと思います。また、北海道から東北北部でもM5以上地震が起こりやすいと思います。 この4月は、7日09:30現在で、 25件(陸域:13件、海域:12件) となっていて、陸域が僅かですが海域よりも多く発生しています。3月は、 140件(陸域:59件、海域:81件) であり、明確に海域地震多発でした。311大地震が海域での地震であった関係で海域地震多発がずっと続いていたのですが、その傾向がこの4月は変わっていて、その意味でも陸域での比較的大きな地震が起こりやすいと思います。
top of page
記事: Blog2_Post
bottom of page
Comments