2020年4月9日 10:25現在の地震の起こり方について: この1週間(4月2日から同8日))の震度1以上を観測した地震は28件でした。地域別に分類すると次のようになります。 北海道:0件 東北:5件 2020年04月03日 01時02分頃 宮城県沖 3.7 1 2020年04月06日 16時41分頃 岩手県沖 3.9 1 2020年04月07日 18時57分頃 福島県沖 3.6 1 2020年04月08日 19時44分頃 岩手県沖 3.7 2 2020年04月08日 21時32分頃 福島県中通り 3.9 2 関東:3件 2020年04月02日 00時33分頃 千葉県東方沖 4.2 3 2020年04月05日 03時36分頃 茨城県北部 2.9 1 2020年04月07日 06時44分頃 千葉県東方沖 2.4 1 中部:5件 2020年04月02日 03時25分頃 長野県北部 2.1 1 2020年04月03日 16時31分頃 長野県南部 2.2 1 2020年04月05日 05時46分頃 愛知県東部 3.3 2 2020年04月05日 17時48分頃 長野県南部 2.6 1 2020年04月06日 05時00分頃 石川県能登地方 3.9 3 関西:3件 2020年04月03日 03時40分頃 和歌山県北部 2.5 1 2020年04月03日 20時40分頃 和歌山県北部 2.2 1 2020年04月04日 21時28分頃 京都府沖 3.5 1 中四:2件 2020年04月03日 14時30分頃 広島県南東部 4.1 3 2020年04月07日 19時43分頃 鳥取県中部 2.4 1 九州:7件 2020年04月04日 09時52分頃 熊本県阿蘇地方 2.4 1 2020年04月04日 12時55分頃 奄美大島近海 4.6 2 2020年04月05日 06時57分頃 薩摩半島西方沖 3.9 2 2020年04月05日 10時45分頃 宮崎県北部平野部 2.8 1 2020年04月07日 14時12分頃 日向灘 4.6 3 2020年04月08日 00時56分頃 種子島近海 3.1 1 2020年04月08日 02時53分頃 薩摩半島西方沖 4.1 3 沖縄:3件 2020年04月02日 19時08分頃 宮古島近海 4.5 3 2020年04月04日 07時54分頃 宮古島近海 3.6 1 2020年04月08日 14時56分頃 沖縄本島北西沖 4.5 2 中部地方までを東日本、関西から以西を西日本とすると、 東日本:13件 西日本:15件 となりました。陸域、海域で分けると、 陸域:13件 海域:15件 です。 陸域地震は、中部地方から関西、中国四国地方に集中していて、関東平野の東方の海溝から太平洋プレートの西向き圧力が大きく地殻へかかっていることが分かります。関東から北側は合計8件中、陸域が2件で海域6件です。北海道での発生がなく、今後、北海道付近での比較的大きな地震が起こりやすいはずです。このことは、4月1日までの1週間では北海道が4件も発生があったことからも分かります。 3月26日から4月1日までの1週間: 北海道:4件 2020年03月28日 04時33分頃 浦河沖 3.8 1 2020年03月28日 09時58分頃 浦河沖 4.9 3 2020年03月31日 20時50分頃 胆振地方中東部 2.9 1 2020年04月01日 04時39分頃 宗谷地方北部 2.5 2 東北:4件 2020年03月26日 07時18分頃 宮城県沖 3.9 1 2020年03月29日 20時05分頃 青森県東方沖 3.3 1 2020年03月29日 22時19分頃 福島県浜通り 3.3 2 2020年03月30日 07時54分頃 福島県会津 1.9 1 関東:8件 2020年03月26日 14時53分頃 硫黄島近海 5.8 1 2020年03月27日 23時11分頃 新島・神津島近海 3.9 2 2020年03月28日 11時25分頃 新島・神津島近海 3.1 1 2020年03月30日 12時28分頃 茨城県北部 3.2 1 2020年03月30日 17時15分頃 千葉県東方沖 4.1 3 2020年03月31日 20時24分頃 茨城県沖 4.5 3 2020年04月01日 01時43分頃 伊豆半島東方沖 2.6 1 2020年04月01日 14時43分頃 千葉県南部 2.9 1 3月26日から4月1日までで、関東以北の陸域:6件、海域:10件です。 4月2日から同8日までの関東以北は陸域:2件、海域:6件ですから、比較的関東以北で地震減少傾向です。特に、伊豆・小笠原海溝付近での地震がこの1週間で発生がありません。3月26日から4月1日までは4件も起こっていたのですから、急減です。 なぜこのようなことを書くかと言うと、Hi-net自動処理震源マップの「最新7日間」でのN=の値の15以上の変動で関東地方での変動がとても目立つからです。311大地震が宮城県の牡鹿半島沖で起こり、その結果、その震源域の南北の両隣での大地震がいよいよ切迫しつつあると思えるのです。伊豆・小笠原は基本的に海域ですから微小地震の捕捉率が陸域に比べて相当に小さく、震度1以上を観測する規模の地震も、陸域での地震と比べると、捕捉率は相当に下がります。そのため、もともと変動の様子がはっきりとは見えないのです。しかし、大きな地震が発生すると相当に過酷な影響を与えることになり、この落差と言うか、不透明さが問題だと思います。 本来であれば、関東の沿岸部からその他の地域への移転が大規模にされるべきだと思うのですが、それが全くされていないのが残念です。相模湾の沿岸部は少なくとも国道1号よりも北へ、住居や施設の移転が必要だと思います。 *以下は、「福島県」などのHi-net自動処理震源マップ「最新7日間」のデータの推移です。 「福島県」06:00頃の値 4月03日:290 4月04日:293 4月05日:330 4月06日:348 4月07日:357 4月08日:354 4月09日:399 「茨城県」06:00頃の値 4月03日:471 4月04日:489 4月05日:533 4月06日:554 4月07日:544 4月08日:530 4月09日:573 「千葉県」06:00頃の値 4月03日:250 4月04日:268 4月05日:279 4月06日:277 4月07日:254 4月08日:243 4月09日:252 「東京都」06:00頃の値 4月03日:138 4月04日:145 4月05日:148 4月06日:148 4月07日:144 4月08日:133 4月09日:133 「埼玉県」06:00頃の値 4月03日:227 4月04日:234 4月05日:243 4月06日:238 4月07日:234 4月08日:206 4月09日:235 Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値: 昨日05:45と本日05:45での比較 「最新24時間」: 「日本全国広域」:251→277(増加26) 「日本全国拡大」:248→273(増加25) 「北海道」 :013→011(減少02) 「東日本」 :162→177(増加15) 「本州中部」 :100→139(増加39) 「西日本」 :085→087(増加02) 「最新7日間」:15以上変動があった地域: 「福島県」:354→399(増加45) 「茨城県」:530→573(増加43) 「栃木県」:375→420(増加45) 「群馬県」:205→224(増加19) 「埼玉県」:206→235(増加29) 「新潟県」:103→121(増加18) 「山梨県」:301→324(増加23) 「長野県」:303→322(増加19) 「静岡県」:289→309(増加20) 「大阪府」:278→305(増加27) 「兵庫県」:203→219(増加16) 「奈良県」:266→293(増加27) 「佐賀県」:197→213(増加16) 昨日から今朝にかけては主に東北での地震が発生しています。そのため、北日本を除いて東日本での明朝までの地震発生は可能性が小さいと思います。「最新7日間」では15以上の変動で全地域が増加で、減少がありませんでしたので、この意味で、明朝までに陸域でM5以上地震の発生の確率はほぼないと思います。ただ、日向灘付近での多少大きな地震が起こりやすいと思います。
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