Hi-net自動処理震源マップの「最新7日間」のN=の値の中部地方での急増について: Hi-net自動処理震源マップの「最新7日間」の「富山県」、「石川県」、「長野県」、「岐阜県」のN=の値が5月14日18:45から同15日00:15の間で1000程度増加しています。 岐阜県飛騨地方での地震が5月13日から頻発しているのですが、不思議なことに、5月14日18:45から同15日00:15の間では、発生が1件もありません。飛騨地方の震度1以上地震だけでなく、日本全体で震度1以上地震の観測がないのです。5月15日00:15時点で最新の震度1以上地震は、5月14日10:58の岐阜県飛騨地方のM2.6の地震でした。 更に、長野県中部の群発地震の北東側のみをマップの範囲に含んでいる「山梨県」は、岐阜県飛騨地方の震源域を含んでいないため、5月13日以降は減少していたのですが、こちらも、5月14日18:45から同15日00:15の間で40程度増加しています。 「最新7日間」5月14日18:45→5月15日00:15での比較 「富山県」:2109→3156(増加1047) 「石川県」:1965→3021(増加1056) 「山梨県」:0463→0505(増加42) 「長野県」:2153→3201(増加1048) 「岐阜県」:2147→3192(増加1045) 今回の長野県中部地震に関して、N=の値が1000程度増加したのは、4月24日18:45から同25日05:45の間です。 震度1以上を記録する地震が、この間、日本全国で、次のように8件も発生していました。下のリストは前後1件を追加して示したもの。 2020年04月24日 15時15分頃 長野県中部 M3.0 最大震度1 2020年04月24日 19時37分頃 長野県中部 M3.0 最大震度1 2020年04月24日 19時48分頃 長野県中部 M3.4 最大震度1 2020年04月24日 19時57分頃 長野県中部 M3.5 最大震度2 2020年04月24日 20時03分頃 長野県中部 M2.8 最大震度1 2020年04月24日 20時43分頃 長野県中部 M2.9 最大震度1 2020年04月24日 21時12分頃 長野県中部 M3.6 最大震度2 2020年04月25日 00時49分頃 長野県中部 M3.0 最大震度1 2020年04月25日 02時44分頃 長野県中部 M3.1 最大震度1 2020年04月25日 05時59分頃 和歌山県北部 M2.3 最大震度2 はっきりとは言えませんが、震度1以上を記録せずに微小地震が1000件も5時間程度で集中して起こるのは、非常に広い範囲で圧力上昇が起こっているからだと思えます。それも、多分、地殻の深い所で起こっているため、フォッサマグナの西側の境界付近で微小地震が増加しているのだと思われます。地殻の深い所での圧力上昇だと思うのは、上に挙げた地域以外ではN=の値の大きな増加は起こっていないからです。地殻の浅い部分での圧力上昇ならば、その圧力伝達の出発点である固着域から西側全体でN=の値が増加するはずです。 背景にあるのは、太平洋プレートの西への沈み込みです。かなりの確率で、首都圏での大きな地震が近いうちに起こります。
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