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2020年5月26日の地震の起こり方

2020年5月26日 09:55現在の地震の起こり方について: 昨日5月25日は震度1以上を観測した地震が2件しか発生しませんでした。4月22日以降の長野県中部地震や今月に入ってからの岐阜県飛騨地方の連続地震以降、全国での震度1以上地震が減少した後、比較的大きい地震が発生する傾向があります。 4月29日:03件 の翌日 4月30日 12時15分頃 青森県東方沖 M5.0 最大震度3 5月01日:02件 5月02日:02件 の翌日と翌々日 5月03日 20時54分頃 薩摩半島西方沖 M6.0 最大震度3   5月04日 22時07分頃 千葉県北東部 M5.5 最大震度4   5月07日 :01件 この時は二日間の内にM5以上の発生無し。 5月10日:02件 の翌日 5月11日 08時58分頃 茨城県沖 M5.5 最大震度3  5月17日:03件 の翌日 5月18日 12時00分頃 宮城県沖 M5.2 最大震度4 以上のように、一日での発生数が3件以下になった場合、5例中4例でM5以上が翌日に発生しています。このような傾向が出てくるのは、全国的に、海のプレートと陸のプレートを繋ぐ固着域が、大きなものしか残っていず、小さな固着域は既に破壊されてしまっているからです。大きな固着域はそこを通じて、広い陸域の圧力変動に影響を与えます。地震数が少ないということは、その大きな固着域で、海のプレートからの西向き圧力が海のプレート上にある海山の斜面を通じて水平方向から鉛直方向に転換されてしまい、陸のプレートの水平方向へは圧力伝達がされないからです。 青森県東方沖、千葉県北東部、茨城県沖、宮城県沖といった東日本の太平洋沿岸部で多く起こる傾向があります。今後は、福島県沖、茨城県北部などでM5以上が起こる可能性が高いと思われます。 また、Hi-net自動処理震源マップの「最新30日間」「日本全国広域」を見ると、伊豆・小笠原海溝付近で浅い地震や深い地震を表すドットがかなり密集している所があります。これ等の地域で、海溝型の大津波を伴ったM7からM8地震が起こりやすくなっています。仮に、福島県沖などでM7が起こると、伊豆・小笠原海溝付近でのより大きな地震があまり時間を置かずに後続する可能性があります。 *日別の岐阜県飛騨地方+長野県中部地震の数: 5月15日:05件(3日間移動合計:24件) 5月16日:00件(3日間移動合計:10件) 5月17日:00件(3日間移動合計:05件) 5月18日:00件(3日間移動合計:00件) 5月19日:37件(3日間移動合計:37件) 5月20日:01件(3日間移動合計:38件) 5月21日:00件(3日間移動合計:38件) 5月22日:06件(3日間移動合計:07件) 5月23日:00件(3日間移動合計:06件) 5月24日:00件(3日間移動合計:06件) 5月25日:01件(3日間移動合計:01件) そろそろ多発に転ずる可能性があります。 「福島県」06:00頃の値 5月20日:334(前日との差:減少33) 5月21日:314(前日との差:減少20) 5月22日:280(前日との差:減少34) 5月23日:268(前日との差:減少12) 5月24日:267(前日との差:減少01) 5月25日:284(前日との差:増加17) 5月26日:311(前日との差:増加27) 「茨城県」06:00頃の値 5月20日:508(前日との差:減少45) 5月21日:505(前日との差:減少03) 5月22日:486(前日との差:減少19) 5月23日:468(前日との差:減少18) 5月24日:457(前日との差:減少11) 5月25日:469(前日との差:増加12) 5月26日:512(前日との差:増加43) 「千葉県」06:00頃の値 5月20日:252(前日との差:減少08) 5月21日:260(前日との差:増加08) 5月22日:263(前日との差:増加03) 5月23日:254(前日との差:減少09) 5月24日:256(前日との差:増加02) 5月25日:254(前日との差:減少02) 5月26日:268(前日との差:増加14) 「東京都」06:00頃の値 5月20日:162(前日との差:増加03) 5月21日:175(前日との差:増加13) 5月22日:189(前日との差:増加14) 5月23日:178(前日との差:減少09) 5月24日:152(前日との差:減少26) 5月25日:162(前日との差:増加10) 5月26日:174(前日との差:増加12) 「埼玉県」06:00頃の値 5月20日:250(前日との差:増加04) 5月21日:264(前日との差:増加14) 5月22日:258(前日との差:減少06) 5月23日:273(前日との差:増加15) 5月24日:252(前日との差:減少21) 5月25日:271(前日との差:増加19) 5月26日:308(前日との差:増加37) 上の5地域全てで増加でした。4月の長野県中部地震以降、増加局面で大きな地震が起こる傾向があるため、この24時間程度は要警戒です。 Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値: 昨日05:45→本日05:30での比較 「最新24時間」:ーーーーーーーー(本日の変化:昨日の変化:一昨日の変化) 「日本全国広域」:413→374(減少039:増加016:減少071) 「日本全国拡大」:405→361(減少044:増加013:減少069) 「北海道」   :028→014(減少014:増加012:減少001) 「東日本」   :276→262(減少014:増加015:減少100) 「本州中部」  :223→209(減少014:増加008:減少080) 「西日本」   :099→093(減少006:減少023:増加028) 単なる偶然でしょうが、減少14が「北海道」、「東日本」、「本州中部」での変動幅です。北海道での減少割合が大きく、東北北部から北海道での地震が起こりやすいと思います。昨日と比べて、全国での変動幅が大きいため、海域での地震が起こりやすいです。 なお、全地域で減少でした。最近では、5月15日、5月07日、4月28日、4月20日などで全地域減少でした。 「長野県」、「最新7日間」の増加幅の変動 ==========05:45頃の値=前日との差(「前日との差」の値の変動値) 5月15日:3150=1043(+784) 5月16日:3698=0548(ー495) 5月17日:3881=0183(ー365) 5月18日:3958=0077(ー106) 5月19日:4087=0129(+52) 5月20日:4528=0441(+312) 5月21日:4424=0104(ー337) 5月22日:4310=0114(+10) 5月23日:4383=0073(ー41) 5月24日:4654=0271(+198) 5月25日:4795=0141(ー130) 5月26日:4552=0243(+102) 明日か明後日に長野県中部や岐阜県飛騨地方での多発が起こる可能性が高いと思います。 「最新7日間」:15以上変動があった地域: 「福島県」:284→311(増加27) 「茨城県」:469→512(増加43) 「栃木県」:332→355(増加23) 「群馬県」:274→309(増加35) 「埼玉県」:271→308(増加37) 「新潟県」:180→209(増加29) 「富山県」:4708→4464(減少244) 「石川県」:4601→4359(減少242) 「長野県」:4795→4552(増加243) 「岐阜県」:4796→4564(減少232) 「奈良県」:284→269(減少15) 「長崎県」:188→215(増加27) 「熊本県」:424→455(増加31) 「宮崎県」:426→455(増加29) 「鹿児島県」:369→407(増加38) 「奈良県」での変動幅15以上が起こることが最近多くなっています。近い将来奈良県での比較的大きな地震が起こるのかも知れません。311の前回版である貞観地震の時も奈良県で比較的大きな地震が起こったと言われています。

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