2020年5月31日 13:45現在の地震の起こり方について: 今朝、03:14に十勝沖M5.8、最大震度4、震源深さ90キロが起こりました。気象庁の震度データベースで調べると、1923年9月1日の関東大震災前である1922年4月12日にM5.6、震源深さ85kmが起こっています。十勝沖を震源とする地震としては震源深さが深い地震であり、太平洋プレートが全体として大きく沈み込んでいることが分かります。関東から東北の日本海溝付近で大きな地震が起こるためには、このように太平洋プレートの沈み込みが大きく起こる必要があり、今後数日から数か月で、東北から関東で大きな地震が起こっていくことは明らかです。 この数十年で見て、今朝の十勝沖地震に似ているもの、つまり、Mが6前後で、震源深さが90km前後のものを探すと、多分、1988年5月7日M6.1、震源深さ93kmが最も似ていると思えます。この地震後は次のような経過を辿っています。 十勝付近のM5前後地震が続発。 1988年7月18日:福島県沖、M5.6 1988年7月27日:関東東方沖、M5.2 1988年7月31日:伊豆半島東方沖、M5.2 1988年8月02日:千葉県南部、M5.3 上の関東東方沖は、房総半島南東沖の三重会合点の付近で起こったものです。この5月26日14:58により三重会合点に近い所で、M5.2、震源深さ17kmの地震が起こっていて、その後も微小地震がこの付近で続発しているため、日本海溝から伊豆・小笠原海溝にかけて今後かなり早い時期にM7以上地震が起こってくるのは確実です。 なお、Hi-net自動処理震源マップの「最新7日間」「日本全国広域」で見ると、伊豆・小笠原海溝沿いに発生している深発地震の帯(三重県沖あたりから北緯25度以南あたりまで続く深発地震の帯、「最新30日間」で確認できる。)が北緯28度あたりまでしかなく、北緯26度付近に分布していた深発地震を示すドットが無くなっています。北緯27度付近には西ノ島や父島があります。 東北地方の地震数が減少しています。今月は、まだ17件しか発生がなく、平常は25件から30件程度発生があるため、ある程度減少しているのですが、特に5月20日以降は次のように3件しか発生がなく、急激に減少しています。 2020年05月20日 21時31分頃 福島県沖 M3.8 最大震度1 2020年05月27日 11時23分頃 岩手県沖 M3.2 最大震度1 2020年05月29日 02時46分頃 宮城県沖 M3.9 最大震度2 どちらかというと、東北南部での地震が停止しているため、関東北部から東北南部での地震が起こりやすくなっているはずです。特に、栃木県北部の群馬県との県境付近での震源深さが10キロよりも浅い地震が起こりやすくなっていると思います。仮に発生するとするとM5を超えるでしょう。 なお、日本海、特に北海道に近い付近の日本海でのM6程度の地震が起こりやすいと思います。奥尻島地震の再来などが今後起こっていくものと思えます。 *日別の岐阜県飛騨地方+長野県中部地震の数: 5月24日:00件(3日間移動合計:06件) 5月25日:01件(3日間移動合計:01件) 5月26日:02件(3日間移動合計:03件) 5月27日:02件(3日間移動合計:05件) 5月28日:00件(3日間移動合計:04件) 5月29日:09件(3日間移動合計:11件) 5月30日:05件(3日間移動合計:14件) 「福島県」06:00頃の値 5月25日:284(前日との差:増加17) 5月26日:311(前日との差:増加27) 5月27日:330(前日との差:増加19) 5月28日:365(前日との差:増加35) 5月29日:379(前日との差:増加14) 5月30日:345(前日との差:減少34) 5月31日:346(前日との差:増加01) 「茨城県」06:00頃の値 5月25日:469(前日との差:増加12) 5月26日:512(前日との差:増加43) 5月27日:540(前日との差:増加28) 5月28日:569(前日との差:増加29) 5月29日:588(前日との差:増加19) 5月30日:555(前日との差:減少33) 5月31日:562(前日との差:増加07) 「千葉県」06:00頃の値 5月25日:254(前日との差:減少02) 5月26日:268(前日との差:増加14) 5月27日:283(前日との差:増加15) 5月28日:290(前日との差:増加07) 5月29日:288(前日との差:減少02) 5月30日:284(前日との差:減少04) 5月31日:289(前日との差:増加05) 「東京都」06:00頃の値 5月25日:162(前日との差:増加10) 5月26日:174(前日との差:増加12) 5月27日:172(前日との差:減少02) 5月28日:175(前日との差:増加03) 5月29日:169(前日との差:減少06) 5月30日:160(前日との差:減少09) 5月31日:160(前日との差:増減なし) 「埼玉県」06:00頃の値 5月25日:271(前日との差:増加19) 5月26日:308(前日との差:増加37) 5月27日:323(前日との差:増加15) 5月28日:332(前日との差:増加09) 5月29日:330(前日との差:減少02) 5月30日:314(前日との差:減少16) 5月31日:286(前日との差:減少28) 「埼玉県」減少28を含めて、北関東から東北南部での地震が起こりやすいはずです。 Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値: 昨日06:45→本日05:30での比較 「最新24時間」:ーーーーーーーー(本日の変化:昨日の変化:一昨日の変化) 「日本全国広域」:675→610(減少065:増加228:増加071) 「日本全国拡大」:670→604(減少066:増加226:増加076) 「北海道」 :009→017(増加008:減少008:増加005) 「東日本」 :577→496(減少081:増加238:増加070) 「本州中部」 :542→451(減少091:増加260:増加086) 「西日本」 :090→103(増加013:減少009:増加004) 明朝までに東日本から本州中部の範囲で、M5程度の地震が起こる可能性はかなり高いでしょう。海域や沿岸部である可能性が強いと思いますが、内陸でも起こる可能性は高いと思います。最も可能性が高いのは関東東方沖の三重会合点付近でのかなり大きな地震です。また、北関東での地震も可能性として大きいと思います。 仮に明朝までに発生がなくとも6月2日までには発生が確実にあると思います。 どちらにしても、海溝型(プレート境界型)のM8地震が起こる前に内陸でのM7程度の地震が幾つか関東から中部・関西地方で起こることは確実ですから、その時のことを今から予測しておくべきだと思います。最も必要なことは、食料不足が起こることを避けることでしょう。 「長野県」、「最新7日間」の増加幅の変動 ==========05:45頃の値=前日との差(「前日との差」の値の変動値) 5月24日:4654=0271(+198)三宅島近海4.2 5月25日:4795=0141(ー130) 5月26日:4552=0243(+102)種子島近海4.1 5月27日:2879=1673(+1430)宮古島近海5.2、神奈川県西部4.0 5月28日:2492=0387(ー1286) 5月29日:2401=0091(ー296)岐阜県飛騨地方5.2 5月30日:2513=0112(+21) 5月31日:3191=0678(+566)十勝沖5.8 今朝の十勝沖M5.8は、次の地震以来の大きさです。 5月03日 20時54分頃 薩摩半島西方沖 M6.0 この後、次のように関東付近でM5地震が続発しているため、今後も同様な経過をたどるでしょう。今後はどちらかというと関東北部での地震発生が可能性としては高いはずです。 5月04日 22時07分頃 千葉県北東部 M5.5 最大震度4 5月06日 01時57分頃 千葉県北西部 M5.0 最大震度4 5月11日 08時58分頃 茨城県沖 M5.5 最大震度3 「最新7日間」:15以上変動があった地域: 「群馬県」:305→280(減少25) 「埼玉県」:314→286(減少28) 「富山県」:2423→3117(増加694) 「石川県」:2275→2981(増加706) 「山梨県」:645→741(増加96) 「長野県」:2513→3191(増加678) 「岐阜県」:2479→3170(増加691) 「長崎県」:225→192(減少33) 「熊本県」:463→431(減少32) 「宮崎県」:470→440(減少30) 「鹿児島県」:506→488(減少18) 「長崎県」減少33は中央構造線沿いの地震の前兆です。「群馬県」減少25、「埼玉県」減少28と併せて考えて関東北部でのM5以上地震が近日中に発生するはずです。栃木県と群馬県の県境付近の桐生市・太田市周辺付近の内ノ籠断層(うちのこもり断層)の可能性があります。
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