2020年5月6日 08:50現在の地震の起こり方について: 関東地方で最大震度が1よりも大きい地震のみが発生しています。最大震度が1であった最新の地震は 2020年04月28日 17時18分頃 茨城県南部 M3.2 最大震度1 であり、それ以降は次のような推移を辿っています。 2020年05月02日 11時26分頃 千葉県東方沖 M3.7 最大震度2 2020年05月03日 05時55分頃 茨城県北部 M3.6 最大震度2 2020年05月04日 22時07分頃 千葉県北東部 M5.5 最大震度4 2020年05月04日 22時34分頃 茨城県沖 M4.4 最大震度3 2020年05月04日 22時34分頃 ーーーー --- 3(震源地・M不明) 2020年05月06日 01時57分頃 千葉県北西部 M5.0 4最大震度 また、Hi-net自動処理震源マップでの「最新24時間」の「日本全国広域」でN=の値(微小地震の発生数)が4月23日の長野県中部地震M5.5以降平常値の300程度から100から200程度増加した状態で推移しています。非常に微小地震発生が活発になっている状態が収まらず、日本列島全体へかかる周囲のプレートからの圧力が大きい状態が継続しているように思えます。 上の二つのことは、周囲のプレートからの大きな圧力が主に関東付近の大きな固着域にかかっていて、関東付近の陸のプレートに主に歪みが発生しているということだと思います。 日別の長野県中部地震の数: 4月22日:05件 4月23日:16件 4月24日:10件 4月25日:08件 4月26日:14件 4月27日:06件 4月28日:03件 4月29日:01件 4月30日:02件 5月01日:00件 5月02日:00件 5月03日:02件 5月04日:00件 5月05日:02件 「福島県」06:00頃の値 4月30日:315(前日との差:増加13) 5月01日:304(前日との差:減少11) 5月02日:328(前日との差:増加24) 5月03日:325(前日との差:減少03) 5月04日:333(前日との差:増加08) 5月05日:338(前日との差:増加05) 5月06日:301(前日との差:減少37) 「茨城県」06:00頃の値 4月30日:615(前日との差:増加19) 5月01日:526(前日との差:減少89) 5月02日:516(前日との差:減少10) 5月03日:504(前日との差:減少12) 5月04日:506(前日との差:増加02) 5月05日:560(前日との差:増加54) 5月06日:570(前日との差:増加10) 「千葉県」06:00頃の値 4月30日:372(前日との差:増加09) 5月01日:297(前日との差:減少75) 5月02日:274(前日との差:減少23) 5月03日:274(前日との差:増減なし) 5月04日:272(前日との差:減少02) 5月05日:318(前日との差:増加46) 5月06日:354(前日との差:増加36) 「東京都」06:00頃の値 4月30日:224 5月01日:147 5月02日:135 5月03日:142 5月04日:150 5月05日:149 5月06日:192 「埼玉県」06:00頃の値 4月30日:206 5月01日:215 5月02日:225 5月03日:210 5月04日:197 5月05日:213 5月06日:250 Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値: 昨日05:45→本日05:45での比較 「最新24時間」:ーーーーーーーー(本日の変化:昨日の変化:一昨日の変化) 「日本全国広域」:509→503(減少006:増加026:減少042) 「日本全国拡大」:503→493(減少010:増加027:減少045) 「北海道」 :009→013(増加004:増減 なし:減少001) 「東日本」 :405→373(減少032:増加023:減少045) 「本州中部」 :308→306(減少002:減少007:減少045) 「西日本」 :100→111(増加011:増加007:増加004) 「最新24時間」で昨日は内陸部でのM5以上が今朝までに起こる可能性はないと書いたのですが、昨日の変動よりも今朝の変動は明らかに「東日本」でのみ大きく、しかも減少であるため、明朝までに内陸部でM5以上地震が起こる可能性は大きいと思われます。 なお、昨日は、「東日本」と「本州中部」の変化方向が逆であったため、重複していない地域での地震発生の可能性が高いと判断するべきでした。ただし、「東日本」は増加で、「本州中部」が減少であったため、減少幅が大きいのは「東日本」に含まれない関西付近となり、通常の判断基準で言うと千葉県北西部M5を予測できませんでした。 結果的に、現在の微小地震発生変化とM5以上地震の関係は「増加すると発生する」という関係になっていると思われます。比較的深い所での大きな地震発生であることが関係しているのかも知れません。 「長野県」、「最新7日間」の増加幅の変動 ==========05:45頃の値=前日との差(「前日との差」の値の変動値) 4月24日:1064=0567 4月25日:2395=1331(+764) 4月26日:3651=1256(ー75) 4月27日:4843=1192(ー64) 4月28日:6401=1558(+366) 4月29日:7260=0859(ー699) 4月30日:7977=0717(ー142) 5月01日:6836=1141(+424) 5月02日:6132=0704(ー437) 5月03日:5603=0529(ー175) 5月04日:4649=0954(+425) 5月05日:3983=0666(ー288) 5月06日:3775=0208(ー458) 「前日との差」の値が昨日から見て170もの増加です。「長野県」の地域で地盤に係る力が増減をかなりの幅で繰り返していることを表しているはずで、本州付近での大きな地震が、昨日よりもより起こりやすくなっていると思います。 「最新7日間」:15以上変動があった地域: 「福島県」:338→301(減少37) 「栃木県」:372→348(減少24) 「埼玉県」:213→250(増加37) 「千葉県」:318→354(増加36) 「東京都」:149→192(増加43) 「神奈川県」:182→224(増加42) 「富山県」:3935→3741(減少194) 「石川県」:3782→3579(減少203) 「山梨県」:1052→0963(減少89) 「長野県」:3983→3775(減少208) 「岐阜県」:3962→3770(減少192) 「兵庫県」:216→242(増加26) 「鹿児島県」:391→494(増加103) 「鹿児島県」が「最新7日間」で 5月3日18:45=343 5月4日18:45=355 5月5日18:45=383 5月6日02:00=500 という100以上の大幅増加を示していて、この原因は 5月03日 20時54分頃 薩摩半島西方沖 M6.0 最大震度3 であるはずですが、この地震が「最新7日間」のN=の値に反映されるのは翌日である5月4日の00:00以降のはずですが、二日後の5月5日18:45から本日6日の02:00までの増加の方が数倍以上大きいため、この震源域(薩摩半島西方沖)で急激にプレートのずれが起こっていると思えます。中央構造線の北側であり、長野県中部地震での西への押しなどの影響が九州の西側にまで及んできたということでしょう。結果的に関東地方から九州に至るまでの中央構造線の北側での地震発生の可能性が大きくなっていると思います。 「鹿児島県」以外で増加幅最大は「東京都」増加43です。これが首都直下地震の前兆であるかどうかははっきりしません。仮にそうであったとすれば、この前兆から震源深さが比較的深い、60キロとか80キロの地震になるということかと思います。そのため、比較的広域で震度が感じられるが、鉛直方向の揺れは比較的小さいことになると思います。
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