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執筆者の写真taked65

2020年5月8日の地震の起こり方

2020年5月8日 08:30現在の地震の起こり方について: 関東から東北・北海道で、かなり大きな地震が起こりやすくなっていると思います。根拠は次の二つです。 1.4月23日の長野県中部地震M5以来、日本全体の微小地震の発生数が多い状態が継続しているが、その結果、東日本の太平洋沿岸部で比較的深い地震が増加していること。Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」を見ると、東日本の太平洋沿岸部に震源深さが40キロから80キロ程度の地震を示すドットが以前と比べるとかなり増えていること。 2.この5月になってから北海道と東北の震度1以上を計測した地震数が相当に少ないこと。しかし、関東地方は多発傾向であり、東日本の関東から中部で地震多発であり、東北から北海道で地震静穏化が起こっていること。このことは、日本気象協会の震央分布図(過去7日間)を見ることで、視覚的にも確認できます。過去30日間のものと比べると、東北から北海道の地震数減少がこの7日間では顕著であることがはっきりと分かります。30日間と7日間では約4倍の差ですから、過去7日間のドット数を4倍して最新30日間のものと比べることを想像すればいいのです。 311大地震以来、東北地方の地震数が関東よりも3割程度多い状態が続いていたのですが、昨年ぐらいから関東と東北では、ほぼ同じ程度の地震数で推移してきました。そのため、この5月の状況はかなりの異常です。 5月7日までの合計数: 北海道:2件 東 北:1件 関 東:7件 中 部:7件 北海道・東北・関東の5月の地震一覧:5月7日まで 北海道:2件 2020年05月02日 13時32分頃 浦河沖 M3.6 最大震度1 2020年05月04日 23時59分頃 根室半島南東沖 M3.8 最大震度1 東 北:1件 2020年05月06日 10時16分頃 福島県沖 M4.4 最大震度3 関 東:7件 2020年05月02日 11時26分頃 千葉県東方沖 M3.7 最大震度2 2020年05月03日 05時55分頃 茨城県北部 M3.6 最大震度2 2020年05月04日 22時07分頃 千葉県北東部 M5.5 最大震度4 2020年05月04日 22時34分頃 茨城県沖 M4.4 最大震度3 2020年05月06日 01時57分頃 千葉県北西部 M5.0 最大震度4 2020年05月07日 05時20分頃 茨城県北部 M2.9 最大震度1 2020年05月08日 00時30分頃 千葉県東方沖 M3.1 最大震度1 中部地方については一つ一つの地震を挙げません。注目して頂きたいのは、マグにチュードが大きい地震が関東で続発していることです。M5が2件あり、M4以上は3件です。北海道と東北を合わせてもM4が1件のみで、地震数のみでなく、地震規模の意味でも関東の方がずっと大きいのです。 関東地震多発と東日本での比較的深い地震の増加を合わせて考えると、東日本全体で太平洋プレートの沈み込みが311大地震以降徐々に強まってきて、この5月は、関東の陸域の地殻に太平洋プレートの西向き圧力が直接かかるようになってきていると思われます。その表れが、千葉県北東部M5.5、千葉県北西部M5.0であるのです。別の言い方では、本来は福島県沖などの東北南部で地震を起こしてきた太平洋プレートの西向き圧力がまとまって関東付近にかかってきているのです。そのため、関東付近でかなり大きな地震が起こりやすくなっています。 なお、ほぼ同じことが東北北部から北海道についても言えると思います。要するに、311大地震の震源域の南北の両隣で大きな地震が起こりやすくなっているのです。 日別の長野県中部地震の数: 4月22日:05件 4月23日:16件 4月24日:10件 4月25日:08件 4月26日:14件 4月27日:06件 4月28日:03件 4月29日:01件 4月30日:02件 5月01日:00件 5月02日:00件 5月03日:02件 5月04日:00件 5月05日:01件 5月06日:01件 5月07日:00件 「福島県」06:00頃の値 5月02日:328(前日との差:増加24) 5月03日:325(前日との差:減少03) 5月04日:333(前日との差:増加08) 5月05日:338(前日との差:増加05) 5月06日:301(前日との差:減少37) 5月07日:319(前日との差:増加18) 5月08日:334(前日との差:増加15) 「茨城県」06:00頃の値 5月02日:516(前日との差:減少10) 5月03日:504(前日との差:減少12) 5月04日:506(前日との差:増加02) 5月05日:560(前日との差:増加54) 5月06日:570(前日との差:増加10) 5月07日:603(前日との差:増加33) 5月08日:650(前日との差:増加47) 「千葉県」06:00頃の値 5月02日:274(前日との差:減少23) 5月03日:274(前日との差:増減なし) 5月04日:272(前日との差:減少02) 5月05日:318(前日との差:増加46) 5月06日:354(前日との差:増加36) 5月07日:370(前日との差:増加16) 5月08日:391(前日との差:増加21) 「東京都」06:00頃の値 5月02日:135 5月03日:142 5月04日:150 5月05日:149 5月06日:192 5月07日:206 5月08日:210 「埼玉県」06:00頃の値 5月02日:225 5月03日:210 5月04日:197 5月05日:213 5月06日:250 5月07日:268 5月08日:283 Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値: 昨日05:45→本日05:45での比較 「最新24時間」:ーーーーーーーー(本日の変化:昨日の変化:一昨日の変化) 「日本全国広域」:416→406(減少010:減少087:減少006) 「日本全国拡大」:413→403(減少010:減少080:減少010) 「北海道」   :010→015(増加005:減少003:増加004) 「東日本」   :314→308(減少006:減少059:減少032) 「本州中部」  :257→231(減少026:減少049:減少002) 「西日本」   :090→090(増減な し:減少021:増加011) 変動幅が全国的に小さいですが、本日は大きな地震が起こりやすいと思います。特に東日本から中部地方です。なぜなら、震度1以上を計測した地震が昨日は茨城県北部M2.9の1件のみだったからです。震度1以上地震が減少すると、その反動で多発傾向になり、また大きな地震が起こる傾向があります。西日本については明朝までにM5以上が内陸部で起こる可能性はあまりないと思います。但し、大阪府や京都府あたりは要注意です。 「長野県」、「最新7日間」の増加幅の変動 ==========05:45頃の値=前日との差(「前日との差」の値の変動値) 4月24日:1064=0567 4月25日:2395=1331(+764) 4月26日:3651=1256(ー75) 4月27日:4843=1192(ー64) 4月28日:6401=1558(+366) 4月29日:7260=0859(ー699) 4月30日:7977=0717(ー142) 5月01日:6836=1141(+424) 5月02日:6132=0704(ー437) 5月03日:5603=0529(ー175) 5月04日:4649=0954(+425) 5月05日:3983=0666(ー288) 5月06日:3775=0208(ー458) 5月07日:3730=0045(ー163) 5月08日:3340=0390(+345) 昨日の予測ではこれでほぼ変動が大きくなることはないとしたのですが、また変動が大きくなってしまいました。全国的な地殻の変動があることを示唆していると思います。 「最新7日間」:15以上変動があった地域: 「岩手県」:218→236(増加18) 「福島県」:319→334(増加15) 「茨城県」:603→650(増加47) 「栃木県」:372→401(増加29) 「埼玉県」:268→283(増加15) 「千葉県」:370→391(増加21) 「富山県」:3701→3311(減少390) 「石川県」:3548→3157(減少391) 「山梨県」:0894→0911(増加17) 「長野県」:3730→3340(減少390) 「岐阜県」:3728→3343(減少385) 「三重県」:189→170(減少19) 「沖縄県」:185→169(減少16) 東北関東で増加、中部で減少です。そのため、中部地方での地震が起こりやすくなっていると思えます。特に、「山梨県」増加17が要注意です。「山梨県」は長野県中部地震の微小地震多発地域のほぼ東半分を含んでいるため、これまでは「富山県」、「石川県」、「長野県」、「岐阜県」と同じ方向の変化をしてきたのです。例えば、5月6日の変動は、次のように同方向で変動幅が半分程度です。 「富山県」:3935→3741(減少194) 「石川県」:3782→3579(減少203) 「山梨県」:1052→0963(減少89) 「長野県」:3983→3775(減少208) 「岐阜県」:3962→3770(減少192) ところが、昨日5月7日から異常が出てきています。 「富山県」:3741→3701(減少40) 「石川県」:3579→3548(減少31) 「山梨県」:0963→0894(減少69) 「長野県」:3775→3730(減少45) 「岐阜県」:3770→3728(減少42) 方向は同じですが、「山梨県」の変動幅が最大になっているのです。そして、今朝は、他の地域が減少でしかも200近くの減少であるのに対し、「山梨県」は増加17です。昨日の減少から増加へ一気に逆転している点から、山梨県付近の活断層が一気に動き出している可能性があります。最も危惧するのが糸魚川静岡構造線の山梨県から静岡県付近です。 また、「茨城県」の「最新7日間」の値が600以上で推移しているため、この地域付近でもM6程度の地震が起こる可能性が高いと思います。 今朝のNHKラジオで長野県の大町市付近で1918年11月11日に起こった地震が取り上げられていました。M6程度の地震が2件一日の内に連続したということです。1918年ごろも太陽極点数の極小期であり、現在と似ています。

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