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2021年3月22日の地震の起こり方

HI-net自動処理震源マップの「最新7日間」のデータに比較的大きな変化
昨日3月21日の変化も比較的大きかったのですが、今晩の変化はより大きくなっています。

(1)「最新7日間」「宮城県」19:15のN=の値の推移:

3月20日:0806
3月21日:0978(前日から172増加)
3月22日:1095(前日から117増加)

3月21日19:15の「最新24時間」・「東日本」は20日に比べて126の増加。そのため、20日19:15からの24時間で、「東日本」広域の微小地震数が46の減少。
3月22日19:15の「最新24時間」・「東日本」は21日に比べて143の減少。そのため、21日19:15からの24時間で、「東日本」の広域では微小地震数が260もの減少。

説明:「最新7日間」の「宮城県」のN=の値を3月20日18:09頃の宮城県沖地震M6.9までは、一定であったと仮定しています。つまり、それ以前は、微小地震が同じペースでずっと起こっていたという仮定をしています。3月21日19:15の時点での増加172は、そのため、全て3月20日18:09頃の宮城県沖地震M6.9の余震の、20日19:15からの24時間での発生数を表すことになります。
同様に考えて、3月22日19:15の時点での増加117も、21日19:15からの24時間での宮城県沖地震M6.9の余震発生数を指します。
「最新24時間」・「東日本」の変化は、同じ期間での宮城県沖地震M6.9の余震を含めた東日本全体での微小地震数の変化です。本来なら、この24時間で発生した宮城県沖地震M6.9の余震の分だけ増加しなければなりませんが、実際はそうではありません。その差が、宮城県沖地震M6.9の余震発生域域外での変動を表していることになります。
よって、本日3月22日19:15での変動は「最新24時間」・「東日本」で260もの減少となり、かなり大きな減少です。もちろん、これは、幾つかのM4以上地震の余震が今まで多く起こっていて、それが減少に転じていることも影響しています。

(2)「最新7日間」で関東付近の各地域での変動幅が昨日3月21日に比べてほぼ全ての地域で減少していますが、「東京都」は変動幅(増加幅)が昨日よりも大きくなっています。次の一覧は3月21日と同22日の19:15時点での前日との増減を示したものです。

「福 島県」31増加→05増加
「茨 城県」49増加→32増加
「栃 木県」25増加→13増加
「千 葉県」29増加→25増加
「東 京都」53増加→59増加
「神奈川県」53増加→50増加
「静 岡県」34増加→31増加

(3)「最新7日間」の「長野県」及び「岐阜県」での減少幅は昨日よりも小さくなっていますが、関西地域での減少がずっと大きくなっています。この関西地域も減少すると、東日本の沿岸部で大きな地震が起こりやすい傾向があります。
3月21日と同22日の19:15時点での前日との増減
「長野県」33減少→09減少
「岐阜県」38減少→15減少
「大阪府」27増加→124減少
「兵庫県」20増加→117減少
「奈良県」26増加→118減少
「和歌山」17増加→119減少

その他、今晩は九州各県も20以上の減少があり、関東から伊豆・小笠原にかけて地震が起こりやすい様子です。

今後数日以内に関東付近の内陸部又は沿岸部でM6以上地震が起こる可能性が高くなっていると思います。
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