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2月21日の福島県沖 M 7.3地震の異常さ

2月21日の福島県沖M7.3の異例さ


福島県沖M7.3の震源域が含まれるのは、Hi-net自動処理震源マップの「最新7日間」の「宮城県」です。この12日間の07:15前後のN=の値は次のとおりです。

「最新7日間」「宮城県」
2月10日0185
2月11日0186
2月12日0202
2月13日0192
2月14日0516:前日との差:+0324
2月15日1031:前日との差:+0515
2月16日2542:前日との差:+1511
2月17日3497:前日との差:+0955
2月18日4183:前日との差:+0686
2月19日4869:前日との差:+0686
2月20日5429:前日との差:+0560
2月21日5210:前日との差:-0219


福島県沖M7.3の発生日時は2月13日23:08です。よって、このM7地震の影響が出始めたのは14日の値からです。また、この日時が最新7日間で含まれるのは2月20日23:08までです。今朝21日07:15はM7.3発生後8時間が経過した後の7日間の値となります。通常、陸域の浅い地震ですと、リアルタイムで微小地震の数がN=の値に反映されます。しかし、深い地震であるとか、海域の地震ですと計算時間がかかる様子で、微小地震の多くはその反映が1日から2日遅れるのです。今回は海域での地震であったため、やはり遅れがあり、直後のN=の値には海域の比較的大きな地震しか反映されていず、それが前日との差の最大値がM7の翌朝である14日はなく、16日に出た理由でしょう。そのため、これは異常ではないのです。何が異常かというと、14日と13日との差が324であるのに、今朝21日の20日との差が219であることです。ざっと見て3割も少ないのは異常です。
最新7日間で一日前との違いは、新たに期間に含まれた24時間と、期間から外れた24時間です。2月14日の場合、新たに期間に含まれた24時間(13日07:15から14日07:15)の方が、期間から外れた24時間(06日07:15から07日07:15)の値よりも324多かったという意味になります。今朝2月21日の場合、新たに期間に含まれた24時間(20日07:15から21日07:15)の方が、期間から外れた24時間(13日07:15から14日07:15)の値より210少なかったということです。
ここで、2月14日の、期間から外れた24時間(06日07:15から07日07:15)の値がどの程度かを推測してみましょう。2月10日から12日の期間でだいたい190が最新7日間の値ですから、1日あたりはこれを7で割って27程度になります。仮にこの値が期間から外れた数値だとすると、期間に新たに含まれた値は324+27=351となります。つまり、13日07:15から14日07:14の値は351です。
同じように考えて、
2月15日の最新7日間の期間を外れた24時間(07日07:15から08日07:15)の値:27
2月15日の最新7日間の期間に新たに含まれた24時間(14日07:15から15日07:15)の値:515+27=542
2月16日の最新7日間の期間を外れた24時間(08日07:15から09日07:15)の値:27
2月16日の最新7日間の期間に新たに含まれた24時間(15日07:15から16日07:15)の値:1511+27=1538
2月17日の最新7日間の期間を外れた24時間(09日07:15から10日07:15)の値:27
2月17日の最新7日間の期間に新たに含まれた24時間(16日07:15から17日07:15)の値:955+27=982
2月18日の最新7日間の期間を外れた24時間(10日07:15から11日07:15)の値:27
2月18日の最新7日間の期間に新たに含まれた24時間(17日07:15から18日07:15)の値:686+27=713
2月19日の最新7日間の期間を外れた24時間(11日07:15から12日07:15)の値:27
2月19日の最新7日間の期間に新たに含まれた24時間(18日07:15から19日07:15)の値:686+27=713
2月20日の最新7日間の期間を外れた24時間(12日07:15から13日07:15)の値:27
2月20日の最新7日間の期間に新たに含まれた24時間(19日07:15から20日07:15)の値:560+27=587
2月21日の最新7日間の期間を外れた24時間(13日07:15から14日07:15)の値:351
2月21日の最新7日間の期間に新たに含まれた24時間(20日07:15から21日07:15)の値:-219+351=132

検算をすると、2月21日の最新7日間のN=の値は、2月14日07:15から2月21日07:15のぞれぞれの日の新たに含まれた値7日分の合計ですから、542+1538+982+713+713+587+132=5207であり、ほぼ実際の2月21日07:15のN=の値5210と同じです。このことから、上のシュミレーションがほぼ実態を反映していることが確認されたと言えます。

問題は2月21日07:15までの24時間で発生した微小地震数の急激な減少です。前日発生分の4分の1以下であり、あまりに大幅な減少ですから、自然なものではなく、どこかの大きな固着域に太平洋プレートの沈み込み圧力がかかってしまっていて、その為の減少だと考えるべきだと思います。要するに、大きな地震が切迫している可能性があります。

なお、「最新24時間」の「東日本」も本日2月21日は異常があります。それは、13日のM7発生以降、順調に「最新24時間」のN=の値が減少していたのに、21日は前日から見て増加に転じていることです。

以上のことから、東北から関東にかけて、この数日で相当に大きな地震が起こる可能性が高まっていると思えます。
なお、2月21日23:00現在で最新の震度1以上地震は00:59の福島県沖であり、既に22時間程度震度1以上地震の発生がありません。このことも大きな地震発生を予測させます。

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