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執筆者の写真taked65

サブリミナル効果を使った支配の失敗

21:04 2021/09/03
サブリミナル効果を使った支配の失敗

サブリミナル効果を使ったマインドコントロールが行われている。つまり、視覚で読み取ることが出来ない程度の短時間、メッセージや模様をテレビやパソコン、スマフォなどの画面に表示することで、見ている人の行動をコントロールする技術だ。1970年代の心理学ではこのサブリミナル効果を使った催眠はかなり効果があると説明されていた。しかし、多分1990年ごろからあまり効果がないという評価に変わってきているはずだ。

実を言うと、自分はかなりこのサブリミナル効果を使ったマインドコントロールを受けたのではないかと考えざるを得ない状況が何回もある。携帯電話の何ということもない画面を見ていて、非常に強い性欲を感じるようになったことが何度かあった。また、普通のテレビを見いていて、その後、明らかに不合理な行動をしていたことがやはり何度もある。最も典型的なことが、自分が当時勤めていた埼玉県立高校での入試不正の証拠として、選抜会議の選抜資料を自分はいつも持ち歩いていたバックの中にしまってい、そのバックを普段なら寝る時も布団のすぐ横にある家具にロープで固定していたのを、あまりにそのバックが重たいと感じ、帰宅すると、そのまま玄関に放置するということが1週間程度続いたのだ。そして、この状態がおかしいというか、危険だと気が付いてバックの中を点検した時にはその選抜資料は偽物とすり替えられていた。つまり、明らかに受験生の名前が年度の食い違うものにすり替えられていて、その他にも幾つもの資料が無くなっていた。

サブリミナル効果を使ったマインドコントロールはかなり有効であるという心理学者もいる。しかし、不思議なことに、世界的にこの実験をして、それがどの程度の効果があるのか、どのようなマインドコントロールが可能なのかといった研究報告がされたということは全くマスコミに上がらない。ごく短い時間、一定のメッセージを液晶画面に載せるということは多分技術的には簡単なはずで、パソコンやスマフォのプログラミングをやっている人であれば、多くの人が出来ると思う。だから、なぜ、このことに関して、その危険性をきちんと世界各国の政府が規制をしないのかが大きな疑問だ。

なぜ、サブリミナル効果を使ったマインドコントロールについて、そもそもほとんど話題に上がらないのかを考えると、米軍がかなり早い時期からこれを使った軍紀向上のようなことをやっていたからではないかと思える。つまり、1850年頃には米軍内部でマジックランタンと言う投射技術を使って、新規の軍人について、その本心を調べる、つまり、スパイ調査のようなことをやっていたのだと思える。アメリカは移民の国であり、当然、建国当初は軍隊の構成員ももともとアメリカに暮らしていた人たちで賄うことができず、ヨーロッパからの移民の人たちが軍に入隊することが多くあり、彼らの中にヨーロッパの国々のスパイと言うか、そういった人たちが入り込んでいないかを調査する必要性があったからだ。

多分、当初は、単に戦争場面の映像を見せることで戦意向上を図るということだったのだと思う。その内に、「懸命に走れ」などの「なになにせよ」という短いメッセージを見せると、そのように見た人たちが動くことが明らかになり、そこからどんなことができるかを調べるという動きになっていったのだと思う。

問題は、アメリカ軍産複合体と言うか米軍がこの技術を自らに対してもかなりの規模で使いだしている様子があるからだ。つまり、アメリカ軍産複合体として、かなり多くの秘密作戦をやってきていて、その秘密を保つ必要性があり、多くの関係者にサブリミナル効果を使って、忠誠を誓わせたりしているのだ。それだけではなく、例えば、技術開発、科学研究と言った分野で、研究者にサブリミナル効果をかけて、研究に没頭させ、成果を出させると言ったこともやっている可能性が高い。更に、表に出ていろいろな工作をする人たち、主に政治家になるが、こういった人たちに対してもサブリミナル効果を使って一定の行動を取るように誘導をしていると思われる。

何がまずいかと言うと、まさに麻薬中毒と同じような状況が起こりつつあるからだ。

一定の技術が、あまりにその技術が便利であるために、却って生活をゆがめてしまうということはよくある。例えば、車は本来なら歩いてごく短時間で行ける場所でもそれを利用することが癖になってしまい、それが運動不足を招くと言ったことだ。サブリミナル効果についても、ある時期のある状況の中での判断で使い始めたメッセージが、その後の状況の変化を反映することができず、そのままになり、却って組織全体がそのメッセージによって誤誘導されるとことだ。

サブリミナル効果でかけた暗示が、状況の変化に対応できない組織体制を作り出すという一種の逆効果をもたらすことになっている。

人間の知恵の源泉は、何よりも一人一人の存在が限られたものであり、いつかは死んでいくのだという覚悟にある。ところが、技術はそうではない。技術は生命と別の場所にあり、そういった技術に心の問題を左右させたことに大きな問題がある。
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