オレゴン州沖合でのM5以上地震の連続
北米西岸のオレゴン州沖合でM4からM5の地震が頻発しています。EMSCというヨーロッパの公的機関による地震サイトによると、日本時間12月7日22時21分から連続地震が始まり、日本時間12月9日06:30までに59件のM4からM5地震が発生しています。
EMSCのデータベースは2004年10月1日以降のもので、年別に見ると2018年からオレゴン州沖合でのM4以上地震の増加が見られ、今年2021年は特に頻発しています。以下、年別の推移。なお、( )内はその年の中で最多の月とその発生数。
2004年:000件(*10月1日以降)
2005年:003件(03月:02件)
2006年:005件(03月:02件)
2007年:012件(02月:02件)
2008年:033件(06月:06件)
2009年:025件(04月:08件)
2010年:028件(03月:05件)
2011年:012件(03月:05件)
2012年:019件(07月:04件)
2013年:014件(11月:04件)
2014年:022件(11月:05件)
2015年:021件(06月:10件)
2016年:025件(01月:04件)
2017年:027件(09月:06件)
2018年:057件(08月:14件)
2019年:063件(06月:15件)
2020年:034件(10月:06件)
2021年:158件(12月:59件)(*日本時間12月9日06:30まで)
上にあるように、この12月の頻発は2004年10月以降で群を抜いて規模が大きく、2011年の311大地震の二日前から始まった三陸沖でのM5からM7地震の頻発を連想させます。
このオレゴン州沖合は北米西岸のM9地震が周期的に起こっているカスケード沈み込み帯に属しています。そのため、今後M7以上地震につながる可能性があり、2004年、2011年と起こっているM9地震の次の発生がこのオレゴン州沖合になる可能性もあるのです。
仮にM9が発生すると北米西岸でかなりの被害が発生し、日本にも津波のかなり大きなものが来ることが確実です。
しかし、最も大きな問題は、イエローストン噴火につながることです。また、北米大陸には二つの大きな活断層があり、北米大陸を南北に縦断するミシシッピー川、東西に横断するセントローレンス川でM8地震が頻発するようになる可能性があります。
ミシシッピー川中流域にはニューマドリッド地震帯あり、1811年前後にM8地震が2件発生していました。セントローレンス川はカナダ楯状地という堅牢は地盤の周りを取り囲むように走っていて、5大湖があります。河口にはニューヨークがあり、ここが大地震に直撃される可能性もないとは言えません。5大湖はセントローレンス川とミシシッピー川が交差する位置にあります。
イエローストンはホットスポットです。自分の考えですが、大昔に隕石が沈み込んだ結果、隕石に含まれていた放射性物質の崩壊熱がマグマを発生させているもののように思います。M9地震が連続して起こることはプレートの動きが活発化していることを意味し、地球内部での熱対流が大きくなっていることが原因のはずです。このことは、ホットスポットのマグマ生成量も大きくなっていることを意味し、非常に苛酷なイエローストン噴火が起こる可能性は大きくなっているのです。
既にこの10年程度で世界の火山噴火の増加が起こっていて、火山噴火に伴い大気中に出てくる細かいチリで日射が遮られてしまい、地表面付近での気温が低下傾向にあります。仮に、イエローストンの苛酷噴火があると、一気に平均気温が10度以上低下するとされていて、食料生産が急激に困難になり、また、化石燃料の需要が急激に高まります。
新型コロナの世界的流行は今後世界的な貿易の停止を目指しているようにも見えるため、食料とエネルギーの自給率向上が必要だと思われます。
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