口永良部島の噴火と伊豆・小笠原海溝付近や関東での大地震
2020年3月3日に口永良部島の火山性地震がこの4日間で400回を超えるほど起こっていると言う報道がされています。2015年5月29日の噴火以来の活発さだとされています。
2015年5月29日の噴火では噴煙が9000m程度まで上ったとされ、かなり大きな噴火でした。そして、この翌日である2015年5月30日、小笠原諸島西方沖で震源深さの非常に深いM8地震が発生し、日本全国の都道府県で震度1以上を観測したのです。
2015年5月の関東地方から伊豆・小笠原諸島付近の震度1以上地震を気象庁の震度データベースで調べると、伊豆・小笠原付近で相当数の地震が起こっていたことが分かります。
また、この2015年5月から6月にかけては箱根付近で震度1以上の浅い地震が多発しました。気象庁の発表では震源地名が神奈川県西部です。
更に、2015年9月12日には東京湾でM5.2、震源深さ57km、最大震度5弱が発生しています。
口永良部島の噴火は、基本的に太平洋プレートの西向き圧力が伊豆・小笠原海溝付近からフィリピン海プレートへ伝わり、その結果、マグマだまりへの圧力が高まって、噴火しているのだと思います。伊豆・小笠原海溝付近での太平洋プレートの沈み込み活動が活発化すると、関東付近の陸のプレートへの太平洋プレートやフィリピン海プレートからの圧力伝達が大きくなり、それが陸のプレート内での地震を起こすのではないでしょうか。
つまり、今後、仮に口永良部島で噴煙が9000m以上になるような大きな噴火が起こると、父島とか八丈島付近でM7以上地震が起こるはずですし、更に、東京湾北部地震などの関東の陸域ののM6程度以上が起こる可能性が高くなると思われます。
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