新型コロナワクチンとADE
- taked65
- 2021年7月5日
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新型コロナワクチンとADE
新型コロナのワクチン担当であられる河野太郎行革担当大臣が6月24日に自身の公式ブログ「ごまめの歯ぎしり」で「ワクチンデマについて」という記事を書かれています。
ADEについては、
>「ADE(抗体依存性増強現象)が起こる」ワクチンや過去の感染により作られる抗体が、ウィルスの感染を増強してしまうことをADEといいます。
>デング熱ワクチンやSARSワクチンでこのようなことが起きたことがあります。
>しかし、ファイザー社とモデルナ社のmRNAワクチンでは、高い中和作用がある抗体とバランスのよいリンパ球の動きが確認され、動物実験でもADEは観察されず、大規模な治験においてもADEの報告はないことから、新型コロナワクチンに関して、ADEの可能性は考えにくいとされています。
と述べられています。
しかし、これ、今後の危険性についてあまりに楽観的ではないでしょうか。3年前の2018年に、この新型コロナのようなウィルスの登場とそれによるパンデミックを誰が予測していたでしょうか。
ADEは新たな変異株によって起こるのです。今までその事例がないからと言って、今後発生が無いとは言えないのです。今後、ADEを起こす新たな変異株が出てこないとは誰も断言が出来ません。
ADEが起こる仕組みは、ウィルス感染の仕方がある程度複雑で、その過程に一部の抗体が干渉してしまうことにあります。つまり、ウィルス感染の仕方が単純であればADEが発生する可能性はないと言えます。そして、コロナウィルスは一般的にウィルスそのものの大きさが他のウィルスと比較して大きく、感染の時に使われる人間の細胞表面に対する架橋部分が大きいため、その部分の作りが比較上複雑であり、ADEが起こる可能性が高いのです。実際、同じコロナウィルスである、SARSのワクチンでADEが起こっていますし、MERSのワクチンでも起こっているのです。そして、だからこそ、「ADEの可能性は考えにくいとされています」と書かれていて、「起こらない」とは断言されていないのでしょう。
問題は、ファイザー社やモデルナ社から出されている注意書きに、「ADEの可能性がある」という趣旨の言及があることです。そのため、少なくとも日本でも、その可能性があることをきちんと接種会場でのポスターや、接種券の郵送時に書類に明記して周知する必要があるのです。このままでは行政に対する非常に大きな不信が一般市民に作られていくと思います。また、一般市民の何割にもなる犠牲がどんどんと出ていく可能性もかなり高いと思われます。
自分は、6月16日に鹿児島県議会に、新型コロナワクチンでのADEの可能性について、その可能性があることを文書できちんと周知するべきだという陳情を出しています。このほぼ直後である6月24日に新型コロナワクチン担当大臣であられる河野太郎氏がこういったブログを書かれているのは偶然ですが、非常に興味深いタイミングです。
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