多剤耐性を持った環境中で長期間生存できる細菌の感染拡大の可能性
カンジダ・アウリス(candida auris)という菌がアメリカのテキサス州とワシントンDCで感染拡大を起こしているという報道が7月22日にアメリカで出ています。
免疫機能が落ちた人々に感染し、30日間での致死率は30%とされています。(以上は CBS NEWS のOutbreaks of a drug-resistant superbug fungus spread in two U.S. cities, CDC reports.から)
新型コロナウィルスは免疫機能を破壊することが確認されているため、今後、この細菌が感染拡大をする可能性があります。
(以下は、2017年に公表の記事「カンジダ・アウリス(Candida auris)感染症ー初の真菌性新興感染症」から)
カンジダ・アウリスは、酵母菌の一種で、傷口から感染し、血液中で増殖して、30%以上の致死率がある疾患(カンジダ血症)をもたらすとされています。多剤耐性があるため、治療が困難であり、また、環境中で生存する期間が数日よりも長いため(数か月に渡って環境中で生存する可能性がある様子)、今後、爆発的な感染拡大が起こる可能性があります。また、「分子生物学的手法を用いない限り(つまり日常的に用いられる生化学的検査法では)菌種同定が不可能」であり、いわゆる遺伝子の並びを直接見ることでしかこの酵母菌の同定は出来ないようです。
興味深いことに、この菌には4つの遺伝子型(クレード)が見つかっていて、しかも、「最近になって単一クローン株が世界的に蔓延したというよりはむしろ各クレードのクローン株が世界の少なくとも4つの地域でほぼ同時に独立的に出現した可能性が強く示唆される」とされています。
この4地域とは、南アジア(インド・パキスタン・マレーシア)、南アフリカ、南米(ベネズエラ)、東アジア(日本・韓国)であり、自分としては、人種別に感染の様子がどうなるかを実験した可能性があると思います。
ひょっとすると、これが物資の輸送、つまり、貿易を止めるためのものである可能性があります。大豆やトウモロコシ、小麦などの輸送に影響を及ぼすかどうか、その確認が必要だと思われます。
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