12月16日の朝になってから千葉県東方沖、北海道の胆振地方中東部でM4.3の地震が起こっています。どちらも横ずれ型です。横ずれ型は後続して同じような規模、またはより大きな地震が後続して起こりやすいとされています。 更に、千葉県東方沖地震は約2か月ぶりの地震です。関東地方は今年の4月に震度1以上の地震が急減し、8月から10月も急減状態が続きました。そして、11月以降は多発に転じていて、この12月は11月以上の多発です。このような変動は311大地震前の東北地方のものと非常によく似ています。 関東地方の推移:行末に*があるのは海域地震が陸域よりも多い月。 2018年 01月分:41件(陸域:16件、海域:25件)*陸域÷海域=÷=0.64* 02月分:26件(陸域:15件、海域:11件)*陸域÷海域=÷=1.36 03月分:30件(陸域:14件、海域:16件)*陸域÷海域=÷=0.88* 04月分:24件(陸域:09件、海域:15件)*陸域÷海域=÷=0.60* 05月分:28件(陸域:18件、海域:10件)*陸域÷海域=÷=1.80 06月分:49件(陸域:33件、海域:17件)*陸域÷海域=÷=1.94 07月分:43件(陸域:16件、海域:27件)*陸域÷海域=÷=0.59* 08月分:29件(陸域:14件、海域:15件)*陸域÷海域=÷=0.93* 09月分:34件(陸域:13件、海域:21件)*陸域÷海域=÷=0.62* 10月分:36件(陸域:19件、海域:17件)*陸域÷海域=÷=1.12 11月分:26件(陸域:14件、海域:12件)*陸域÷海域=÷=1.17 12月分:33件(陸域:18件、海域:15件)*陸域÷海域=÷=1.20 2019年 01月分:36件(陸域:21件、海域:15件)*陸域÷海域=÷=1.40 02月分:27件(陸域:10件、海域:17件)*陸域÷海域=÷=0.59* 03月分:29件(陸域:09件、海域:20件)*陸域÷海域=÷=0.45* 04月分:13件(陸域:05件、海域:08件)*陸域÷海域=÷=0.63* 05月分:26件(陸域:13件、海域:13件)*陸域÷海域=÷=1.00 06月分:35件(陸域:12件、海域:23件)*陸域÷海域=÷=0.52* 07月分:30件(陸域:10件、海域:20件)*陸域÷海域=÷=0.50* 08月分:10件(陸域:08件、海域:02件)*陸域÷海域=÷=4.00 09月分:19件(陸域:09件、海域:10件)*陸域÷海域=÷=0.90* 10月分:19件(陸域:09件、海域:10件)*陸域÷海域=÷=0.90* 11月分:37件(陸域:20件、海域:17件)*陸域÷海域=÷=1.18 12月分:21件(陸域:17件、海域:04件)(*12月15日まで) 6月・7月に多発して、8月から10月まで減少、そして、11月から多発です。 311前の東北地方 1月:19件 (陸域:6件、海域:13件) 震度1:10件、M4以上:11件 2月:21件 (陸域:13件、海域:8件) 震度1:15件、M4以上:5件 3月:19件 (陸域:8件、海域:11件) 震度1:13件、M4以上:6件 4月:25件 (陸域:18件、海域:7件) 震度1:18件、M4以上:6件 5月:29件 (陸域:20件、海域:9件) 震度1:19件、M4以上:3件 6月:23件 (陸域:11件、海域:12件) 震度1:15件、M4以上:9件 7月:18件 (陸域:9件、海域:9件) 震度1:10件、M4以上:2件 8月:31件 (陸域:12件、海域:19件) 震度1:20件、M4以上:14件 9月:40件 (陸域:34件、海域:6件) 震度1:26件、M4以上:9件 10月:54件 (陸域:49件、海域:5件) 震度1:32件、M4以上:13件 11月:11件 (陸域:4件、海域:7件) 震度1:7件、M4以上:3件 12月:14件 (陸域:8件、海域:6件) 震度1:6件、M4以上:4件 1月:11件 (陸域:6件、海域:5件) 震度1:8件、M4以上:2件 2・3月:34件 (陸域:14件、海域:20件) 震度1:21件、M4以上:15件(3月8日まで) 上にあるように、9月・10月に多発して、11月から1月まで減少しています。2月から311直前までは多発です。 また、関東地方自体の地震の起こり方が11月以降、大きく変化しています。茨城県地震と千葉県地震の比です。 06月:茨城県:15件、千葉県:10件(茨城県÷千葉県=1.50) 07月:茨城県:08件、千葉県:14件(茨城県÷千葉県=0.57) 08月:茨城県:05件、千葉県:02件(茨城県÷千葉県=2.50) 09月:茨城県:07件、千葉県:07件(茨城県÷千葉県=1.00) 10月:茨城県:07件、千葉県:06件(茨城県÷千葉県=1.17) 11月:茨城県:17件、千葉県:05件(茨城県÷千葉県=3.40) 12月:茨城県:30件、千葉県:02件(茨城県÷千葉県=15.00)(15日までの2倍で推定) 上の12月は実際は15日までのデータを2倍したものであり、15日までの実績では、茨城県:15件、千葉県:01件です。 上に見るように、茨城県地震が急激に多発し、千葉県地震が減少しているのです。全体的に関東地方の地震数は11月以降多発しているため、関東平野の東方沖からの太平洋プレートの西向き圧力が陸域へ非常に強く伝達されだしていて、しかし、千葉県付近での緯度では地震が起こっていないため、千葉県東方沖の、どちらかと言うとより南方に偏ったところで太平洋プレートの沈み込みが急激に進んでいると推定できます。 更に、Hi-net自動処理震源マップ、「日本全国拡大」、「最新30日間」を見ると、北緯33度、東経139度付近に深発地震の震源深さが200キロ程度のドットが8個表示されています。更に西側の北緯32度から同34度の東経137度付近には、深さ400キロ程度のドットが20個程度表示されています。合計で31個です。この数は以前に比べてかなり多いのです。例えば、2018年7月23日までの30日間では、それぞれ6個、16個、合計22個です。このことは、昨年に比べて現在は、八丈島付近の緯度で太平洋プレートの沈み込みがかなり活発に起こっていることを明確に示しています。 今朝、北海道付近でM4の地震が起こり、その直前に千葉県東方沖でやはりM4の地震が起こったため、本州の太平洋沿岸部、特に東日本の太平洋沿岸部や伊豆諸島付近での大きな地震が起こりやすくなっていると思えます。また、関東内陸でのM6以上地震が切迫していると思います。
top of page
記事: Blog2_Post
bottom of page
Comentarios