中央防災会議では近未来に発生するであろう首都直下地震について、具体的にいくつかの震源域を決定し、その被害想定をしています。 例えば首都直下の m 7クラスについては19地域が想定されています。これらの想定はそれぞれ選定理由がある様子で、それについて異議はないのですが、今現在の地震発生の様子から考えると首都圏で m 7以上が発生するとすると、もう少し震源地を絞ることができるのではないかと思います。 次の3地域が他の地域に比べるとかなり今後 m 7以上地震の発生確率が高いと思います。仮に伊豆小笠原海溝付近で m 7以上地震が発生すると、この3地域で地震発生の確率が非常に高くなると思われます。 1. 茨城県北部 311大地震以降地震の起こり方が大きく変化した場所が茨城県北部と千葉県犬吠崎付近の2箇所でした。この二つの地域では震源深さの浅い 正断層型の地震が311の後に、多発するようになりました。 更に、茨城県北部は2016年4月のM7 熊本地震が中央構造線で起こったことから、中央構造線沿いの地震活動が活発化してることが想定でき、中央構造線は霞ヶ浦の北側で太平洋へ抜けていることから、茨城県北部が中央構造線に沿う市にあるため。 2. 千葉県佐倉市から八街市付近 1923年関東大震災の直前である1921年に発生をした龍ヶ崎地震が房総半島中央部を北西-南東方向に走る蛇紋岩化領域の西縁で起こっていることから、その西縁でまだ地震が起こってない地震空白域とされる地域。比較的成田空港に近い。 3. 東京湾北部 中央構造線と柏崎千葉構造線が交差をする場所が東京湾北部辺りであること。東京湾の深さが25m程度とされているが、川から運ばれた 土砂等が堆積した部分を除くと数百メートルはあるはずで、地殻が陸地から海域へ 変化をする場所であるため。比較的広い地域と考えるべきで、M7というよりもM8地震が起こると思われる。そのために市川市付近から東京23区全体が震源域として強い地震と地震縦波の被害を受ける可能性が高い。羽田空港 も影響を受ける。
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